武豊らJRA騎手30人が函館の海岸で「感謝」のゴミ拾いボランティア

スポーツ報知
笑顔でゴミ拾いに参加した武豊騎手

 武豊騎手(51)らJRA騎手30人が22日、函館・湯の川エリアでボランティア清掃を行った。「さあ、拾いますよ~」の武豊騎手のかけ声とともに、13時から参加騎手がゴミ拾いをスタート。約1時間、熱心に海岸を歩き周り、40リットルのゴミ袋約60袋を集めた。

 本州に戻るのを1日延ばしてボランティアに参加した武豊騎手は、「競馬開催は地域住民の理解がないとできない。騎手、競馬会、ホースマン全員が街に対して大変、感謝しています。何かを返せないかということでこういう形になりました。馬産地である北海道の競馬はなくてはならないもの。もっと、もっと盛り上げていかなければいけない。よろしくお願いします」と全騎手の思いを代弁した。

 中央競馬は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客競馬で実施されている。函館は年に1度の開催さえ危ぶまれたが、函館市や住民の理解を得て開催にこぎつけられた。

 5月末に開催が決まると、中堅騎手を中心に感謝を形にするため、話し合いがもたれボランティア清掃が企画された。藤岡佑介騎手は、「みんな自主的に来ました。競馬が開催できるのか、僕らも不安の中にいました。危機感はより一層、強くなっています。続けられていることは奇跡的なこと。ファンがいることで自分たちの仕事が成り立っていると思っています。早く日常が戻って、来年、再来年と元通りの競馬ができればいいと思います」と真剣なまなざしで話した。

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