ロシアがＣＴＢＴ批准撤回　プーチン氏署名、米けん制

　ロシアのプーチン大統領は２日、包括的核実験禁止条約（ＣＴＢＴ）の批准を撤回する法案に署名し、同法は成立した。ロシアは２０００年にＣＴＢＴを批准したが、プーチン氏は今年１０月５日にこれを取り下げる方針を事実上表明。下院が同１８日に批准撤回法案を可決、上院は同２５日に承認しており、一連の手続きが完了した。

ロシアのＣＴＢＴ撤回に懸念　上川外相

　ロシアには、ウクライナ侵攻を巡って対立する米国をけん制する狙いがある。ロシアのペスコフ大統領報道官は今月１日、署名に先立ち、米国への事前通告は「必要ない」と述べていた。