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落合GM、谷繁監督 中日再生へ最強布陣

谷繁選手兼任監督、落合GM、森ヘッド

竜再建へ手腕が期待される、来季の選手兼任監督に就任する谷繁

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竜再建の切り札、近日中に正式発表

 プレーイングマネジャー誕生へ−。中日・谷繁元信捕手(42)が8日、現役を続けながら来季監督に就任することになった。球団は複数候補から、最終的に谷繁に一本化。中日・白井文吾オーナーの承認を得て、監督就任を正式に要請。谷繁から内諾を得た。またフロント強化のため、2004年から8年間指揮をとった落合博満氏(59)のゼネラルマネジャー(GM)就任も決まった。落合政権下でヘッドコーチを務めた森繁和氏(58)も同職で復帰する。

 中日が最終的に来季監督を要請したのは、竜の司令塔・谷繁だった。今季限りで高木監督の2年契約が切れるため、球団は早い段階から後任監督として複数候補をリストアップ。9月25日の広島戦で敗れ、クライマックスシリーズ進出が消滅すると選定作業を一気に進め、一本化した。

 白井オーナーからもGOサインが出たことで水面下で要請。谷繁も内諾した。近日中に球団から正式発表される予定だ。その谷繁は、本紙の取材に対し「まだ、ボクの口からお答えできる段階にはない。そのときが来れば、きちんとお話したいと思う」と、慎重なコメントに終始した。なお、ヘッドコーチには落合政権を支えた森繁和氏の就任が内定。名参謀が、谷繁新監督を支えていくことになる。

59年ぶり捕手兼任 42歳、リーダーの資質十分

 12年ぶりのBクラスとなった中日にとって、谷繁は“切り札”というべき存在だ。今季は2000安打達成、さらに王貞治を抜き、歴代2位の通算2832試合出場(現在は2900試合出場)を果たすなど豊富な経験と、卓越した野球理論は高く評価される。常勝軍団を築いた落合元監督が退任会見の際に「いい指導者になる」と太鼓判を押したほどだ。生え抜きではないものの、成長著しい平田、高橋周、大野ら若手への叱咤(しった)激励を欠かさず、野球に真摯(しんし)に取り組む姿勢、勝負への執着心など、リーダーの資質は申し分ない。

 球団としては1955年の野口明以来、59年ぶりの捕手兼任監督。プレーイングマネジャー誕生は話題性十分だ。年間観客動員数は95年以来となる200万人割れという減少の一途をたどっており手腕、人気の両面で、期待は計り知れない。

 2002年に横浜(現DeNA)からフリーエージェント移籍して来季は中日在籍13年目。プロ通算26年目のシーズンだ。監督という新たな肩書を背負い、チーム再建へ向け船出する。

FAで竜入団

【谷繁元信(たにしげ・もとのぶ)】 1970(昭和45)年12月21日、広島県生まれの42歳。176センチ、81キロ、右投げ右打ち。島根・江の川高(現・石見智翠館高)から1988年ドラフト1位で大洋入団(現・DeNA)。2001年にFA宣言して中日入団。球界を代表する捕手として6度のゴールデングラブ賞に輝く。今季は5月6日のヤクルト戦で通算2000安打を達成した。

ゼネラルマネジャー(GM)とは

 チームを強化するために新戦力の確保や、戦力外の選手の見極めなどを行う。監督が試合の指揮を執るのに対し、GMはチーム全体の構想を決定する役職といえる。メジャーでは必ずしも選手出身である必要がなく、マーケティングやマネジメントの分野に秀でた人材が担当することがある。プロ野球では日本ハム、阪神などが同職を置いている。

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