事件【東日本大震災】避難所生活 ストレスから些細なことでトラブルも+(1/2ページ)(2011.3.21 20:57

[事件]ニュース トピック:東日本大震災

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【東日本大震災】
避難所生活 ストレスから些細なことでトラブルも

2011.3.21 20:57 (1/2ページ)

 東日本大震災から10日間が経過し、各地の避難所では、避難者の疲労の色が濃くなっている。寒さや空腹などから、避難者のストレスはたまる一方だ。仕方ない事情があるとはいえ、些細(ささい)なことで避難者同士がトラブルになるケースも出ている。当初不足が深刻だった物資などは届き始めたものの、避難者の生活を支える自治体職員は「避難所での支援はまだまだ、一息つけない状態が続いている」と話している。

 60代から80代までの高齢者を中心に約400人が集まる宮城県塩釜市の避難所。中をのぞくと、避難者が石油ストーブを囲んでにこやかに話をしているほか、地震直後から炊き出しも始まり、避難所はうまく機能しているようにみえる。

 だが、避難所で支援を続ける市役所の男性職員は、「些細なことでいざこざになるケースが増えている」とため息をもらす。「配給される食事の量が人よりも少ない」「私は炊き出しなど避難所の仕事をいろいろ手伝っているのに、座っているばかりで何もしない人がいる」などの苦情が寄せられているという。

 トラブル発生の原因は避難所の寒さと空腹、そして終わりの見えない避難生活のストレスとみられている。職員は「普段だったら、こんなことではトラブルにならないのですが…。それだけ避難所での生活が堪えているんでしょうね」と理解をみせる。

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