山下・陸自中部方面総監が着任 兵庫

 陸上自衛隊中部方面総監に5日付で就任した山下裕貴陸将(58)の着任式が6日、伊丹駐屯地(伊丹市緑ヶ丘)で行われた。山下総監は幹部ら約200人を前に「厳しい国際情勢やいつ発生するか分からない自然災害、特に南海トラフ巨大地震について、国民の生命と財産を確実に守らなければならない。緊張感を持って隊務に励んでほしい」と述べた。

 その後、記者会見し、「北朝鮮のミサイル発射や中国の軍事力増強など、日本は非常に厳しい安全保障環境下にある」とし、「いかなる任務にも対応できる部隊をつくり、実力を発揮できるように訓練したい」と抱負を語った。

 また、集団的自衛権行使容認の閣議決定については「日本を取り巻く国際情勢が常に変化する中で、切れ目のない安全保障環境をつくるという意味で閣議決定された」との認識を示し、「第一線部隊として訓練し、与えられた任務を遂行する」とした。

 山下総監は宮崎県出身。東部方面総監部幕僚長、第3師団長などを歴任し、陸上幕僚副長を経て着任した。

 また、陸上自衛隊第3師団長の小林茂陸将(53)も同日、千僧駐屯地(同市広畑)で着任式に臨んだ。隊員約千人に対し、「常に任務を成し遂げ、より高い成果を追及することを意識しなければならない」と訓示した。

 小林師団長は宮城県出身。第9特科連隊長、第15旅団長などを経て、5日付で第3師団長に着任した。

会員限定記事会員サービス詳細