7月29日に福岡PayPayドームで行われた福岡ソフトバンクホークス対千葉ロッテマリーンズの一戦で、移籍後初となるスタメン出場を勝ち取ったロッテ・石川慎吾が、首脳陣の期待に応える形で、本塁打を含む5打数3安打の猛打賞と大暴れ。改めてその存在が野球ファンの間で注目を集めている。

【映像】巨人ありがとう!石川慎吾が大爆発の瞬間

この試合、3番・レフトで先発出場を果たした石川は、初回に迎えた第1打席で、センター前ヒットを放つと、続く4回の第2打席では、ソフトバンク先発の左腕・大関友久からレフトへの本塁打。そして8回の第4打席では、再びセンター前へと運び、この日は3安打。初スタメンでいきなりの猛打賞と、首脳陣の期待に充分に応える形となった。

もともと“左キラー”として知られる石川は、7月3日に読売ジャイアンツからトレード移籍すると、すぐさま貴重な代打として大活躍。7月、左投手に対しては“打率5割を超え”をマークするとともに、右投手に対しても4割を超すハイアベレージをマークするなど、もはや“左キラー”であることさえ忘れるほどの活躍ぶりを見せている。また、8月5日終了時点で15試合に出場し、37打数で16安打を放っている石川だが、これまで打った16安打のうち、10安打はストレート。打率.769とストレートにめっぽう強いイメージがあるが、その実、スライダーやチェンジアップといった変化球を打つ器用さも併せ持っており、それに加え、状況に応じたバッティングができることも加味すれば、ロッテ打線にとっては、既に極めて貴重な選手の1人となりつつあることがデータ上も見て取れる。

なお、こうした石川の活躍ぶりについて、野球解説者のG.G.佐藤氏は、8月4日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、番組司会の辻歩アナウンサーから「もともといい選手ではありましたけども、“ロッテに来て本当に良かったな”という移籍ですよね」と水を向けられると、「右左関係なく打ちますからね。」「最初、左キラーで行くのかと思ったら、今じゃ右でもスタメンで行ったり、右でも代打行きますからね。いろんな使い方がありますよね。」と、相手投手の左右に関係なく、また、代打でもスタメンでも期待に応える活躍を見せる石川を改めて称賛。その起用法を含め、首脳陣にとっても楽しみな逸材であると指摘した。