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A.B.C-Zが主演を務める舞台、ABC座『ジャニーズ伝説2019』が、10月7日（月）に東京・日生劇場にて開幕。同日、公開通し稽古と囲み取材が行われ、A.B.C-Zが7月に亡くなったジャニー喜多川氏やジャニーズ事務所副社長に就任した滝沢秀明氏、同舞台に新曲を書き下ろしたKinKi Kids の堂本剛への思いを明かした。

作・構成・演出をジャニー氏が担当する本作は、さらなるエンタテインメントの高みを求めてアメリカに渡った「初代ジャ二－ズ」4名の奮闘と成長を、A.B.C-Zが現代に蘇らせたもの。

ジャニーズ結成50年となった2013年に初公演し、14年、17年、18年に続き、今回で5度目となる同舞台。チケットは即日完売で、メンバーは「ありがたいですね」と感謝。

河合郁人は「僕たちの力だけではなく、初代ジャニーズをはじめ、たくさんのジャニーズアーティストの力を借りての完売だと思う」と謙虚な言葉を。

塚田僚一は「年々、来てくださる方が性別問わず、世代も幅広くて。ジャニーズって愛されているんだなと感じます」と感慨深い様子。

今回からジャニー氏役がいなくなり、戸塚祥太がストーリーテラ―を務めるが、「ジャニーさんはいなくなりましたけど、お客さんの中にジャニーさんがいると思う。僕は自分の中にジャニーさんがいるし。いなくてもいるっていう、ジャニーさんは新しいところに着地したなと思います」としみじみ。

少年忍者ほか、今年8月に事務所に入りジャニー氏に会ったことがないジャニーズJr.も参加。戸塚は「直接、ジャ二ーさんからの言葉をもらっていない世代の子たちも、こういう作品を通して、僕たちなりにフォローができたら」と語り、河合は「ジャニーさんが僕たちに教えてくれたように、Jr.の子たちに僕たちが教わったことを教えていければ」と誓っていた。

また、滝沢氏からもさまざまなアドバイスがあったという。滝沢氏は、ジャニー氏と同様ギリギリまで演出にこだわっていたそうで、河合は「さすがジャニーズイムズをしっかり受け継いでるなと。しかもポイントを得てるし、言い方に嫌味がない。滝沢くんの声のトーンがよくて。さすが副社長、違うなって思います」と絶賛。

滝沢氏とA.B.C-Zは舞台経験も多く、関係性も深いが、五関は「僕たち的には関係性としては変わっていないけど、より一層頼りになる先輩になりました」とその思いを明かした。

舞台は2幕構成となり、2幕では初代ジャニーズからKing & Prince まで河合選曲の27曲に加え、堂本が作詞作曲をした「You…」を披露する。

今回、河合からの「未来のジャ二－ズの曲を作ってほしい」というリクエストに応え、堂本の参加が実現。河合はできあがった曲を聴いて「不思議な気持ちになりました。剛くんの優しさを感じて、その曲で僕たちも新たな場所に立てることができたという感じがします」と感謝の思いを述べた。

橋本良亮は、同曲について「音源を聞いたら、剛くんの声で。完成されていて、『これ勝てないじゃん』と思って」と明かしつつも、「練習で細かい指導をしてくれました」とエピソードを披露。

河合は堂本からディレクションしてもらった際、「モノマネ癖なのか、最初歌ったら、『俺に寄せなくていいよ』って言われて、めちゃくちゃ恥ずかしかった。『自分なりに歌ってごらん』と言ってもらいました」と明かし、記者陣の笑いを誘っていた。

また、塚田が堂本から今後のABC座にアドバイスももらったことを告白。その場にいたという五関は「『A.B.C-Zは、ステージの基礎ができているから、真面目にやってるのに笑えるようなシーンを作ってみたら？』という話をしてもらった」と明かすも、「（堂本が）結構熱く語っていて、『もし動き出すんだったら、僕を指名してくれ』って。でも『内密にしようよ』って言ってたから、絶対この場で言ってほしくなかった」と、塚田に本気のダメ出しを。

塚田は「ごめんなさい、カットで！」と大慌てで記者陣にしつつも、気持ちを切り替え「いろんな人とやるって楽しい。ぜひ～」と新たなジャニーズアーティストとの共演を呼びかけていた。

最後に意気込みを聞かれると、橋本が「今年はジャニーさんが亡くなられて、歴史を感じられる舞台。いい意味で“大ごと”になると思う。去年、初めて『ジャニーズ伝説』をジャニーさんに褒められたので、今年も褒められたいから頑張ろうって思うし、初日、ジャニーさんは客席で観てると思う。僕たちの体をいくらでも貸してあげるから、入り込んでステージを見させてあげたいという気持ちで1ヵ月頑張りたい」と決意を新たにしていた。