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論理爆弾 単行本 – 2012/12/20
有栖川 有栖
(著)
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購入オプションとあわせ買い
大東亜戦争後、日本は南北に分割され、北海道は独立。国内には北のスパイが暗躍している。
そして平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。17歳の少女、空閑純(そらしず・じゅん)は探偵を目指していた。
彼女の両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は数年前に事件を追ううちに行方不明となり、父の誠も昨年、殺人事件に対する警察類似行為で逮捕され裁判を待つ身となっている。
失踪した母の足跡を追い、彼女が最後に立ち寄った地、九州の山奥にある深影村を訪れた純。ついに母の手掛かりを見つけたと思ったのも束の間、隣村で起こった北のテロにより、深影村に通じる唯一のトンネルは爆破され、逃げ場のない村の中で殺人事件が発生! 暗躍する特殊部隊、背後に蠢く陰謀、そして蔓延るコンピュータウイルス――論理爆弾(ロジックボム)!
少女は探偵の業をその身に刻み、真実と対峙する!!
そして平世22年──すべての探偵行為が禁止された日本。17歳の少女、空閑純(そらしず・じゅん)は探偵を目指していた。
彼女の両親ともに有名な探偵だが、母の朱鷺子は数年前に事件を追ううちに行方不明となり、父の誠も昨年、殺人事件に対する警察類似行為で逮捕され裁判を待つ身となっている。
失踪した母の足跡を追い、彼女が最後に立ち寄った地、九州の山奥にある深影村を訪れた純。ついに母の手掛かりを見つけたと思ったのも束の間、隣村で起こった北のテロにより、深影村に通じる唯一のトンネルは爆破され、逃げ場のない村の中で殺人事件が発生! 暗躍する特殊部隊、背後に蠢く陰謀、そして蔓延るコンピュータウイルス――論理爆弾(ロジックボム)!
少女は探偵の業をその身に刻み、真実と対峙する!!
- 本の長さ468ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2012/12/20
- ISBN-104062180995
- ISBN-13978-4062180993
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2012/12/20)
- 発売日 : 2012/12/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 468ページ
- ISBN-10 : 4062180995
- ISBN-13 : 978-4062180993
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,804,062位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,558位ミステリー・サスペンス・ハードボイルド (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1959年、大阪生まれ。1989年、『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾る。以後、精力的に作品を発表し、2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本 推理作家協会賞を受賞。2008年には『女王国の城』で第8回本格ミステリ大賞を受賞した。精緻なロジックを積み重ね、構築した世界そのものをひっくり返 してみせる鮮やかな手腕と、物語性豊かなその作品は、世代を問わず常に読み手を魅了しつづけている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 闇の喇叭 (ISBN-13: 978-4652086353 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年2月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少女探偵“ソラ”シリーズ第3弾。
ソラこと空閑純は、行方不明になった母が最後に立ち寄った九州の山奥・深影村を訪ねる。どうにか、手がかりの端緒を得たものの、隣村で起こった北のテロにより、村への出入り口となったトンネルが破壊され、クローズド・サークル状態になってしまう。そして、連続殺人事件が発生、さらに転落死者も出てしまう。果たしてテロリストたちの仕業なのか、それとも殺人鬼が村人の中にいるのか…。
シリーズ前作『 真夜中の探偵 (特別書き下ろし) 』のレビューでも書いたが、著者はこのシリーズで、“探偵とは”何か、現在の日本をどう考えるか、という二つの問いかけを行っている。もちろん、本文でそういった疑問がダイレクトに呈されるわけではなく、物語内の設定にかかわった形で、読者が考えていくことになる。
ただ、「人間が真実を知ろうとすること、自分でものを考えることを憎み、探偵を罪として禁じたこの社会は間違っている」。そして、そういった社会に対し、「しょうがない」とか「くだらない」といって終わりにするのではなく、「みんなで直せばいい」という部分を読むと、著者のメッセージは十分に伝わってくる。
動機や解決に繋がる手がかりの出し方などには不満が残る。レビュータイトルにも書いたが、ミステリーだけを求めているだけの人には薦められない。ただ、これまでの著者とは違う側面を見せていることに加え、主人公の純が17歳で好意を持つ元同級生がいること、その同級生たちも純に好意を持ち、できうる範囲で応援を続けていることなど、青春小説的な側面も強いので、十分に面白い作品であると感じている。
ソラこと空閑純は、行方不明になった母が最後に立ち寄った九州の山奥・深影村を訪ねる。どうにか、手がかりの端緒を得たものの、隣村で起こった北のテロにより、村への出入り口となったトンネルが破壊され、クローズド・サークル状態になってしまう。そして、連続殺人事件が発生、さらに転落死者も出てしまう。果たしてテロリストたちの仕業なのか、それとも殺人鬼が村人の中にいるのか…。
シリーズ前作『 真夜中の探偵 (特別書き下ろし) 』のレビューでも書いたが、著者はこのシリーズで、“探偵とは”何か、現在の日本をどう考えるか、という二つの問いかけを行っている。もちろん、本文でそういった疑問がダイレクトに呈されるわけではなく、物語内の設定にかかわった形で、読者が考えていくことになる。
ただ、「人間が真実を知ろうとすること、自分でものを考えることを憎み、探偵を罪として禁じたこの社会は間違っている」。そして、そういった社会に対し、「しょうがない」とか「くだらない」といって終わりにするのではなく、「みんなで直せばいい」という部分を読むと、著者のメッセージは十分に伝わってくる。
動機や解決に繋がる手がかりの出し方などには不満が残る。レビュータイトルにも書いたが、ミステリーだけを求めているだけの人には薦められない。ただ、これまでの著者とは違う側面を見せていることに加え、主人公の純が17歳で好意を持つ元同級生がいること、その同級生たちも純に好意を持ち、できうる範囲で応援を続けていることなど、青春小説的な側面も強いので、十分に面白い作品であると感じている。
2024年4月27日に日本でレビュー済み
有栖川有栖先生のファンで、本は殆ど読んでますが…これは、ダメでした。
耐えられませんでした。
半分まで来たのですが、面白いと思うところが何もなくて…。
有栖川先生の、美しいレトリックが好きなのですが、それも感じられず。
キレのある、決め台詞とか、そういうものも感じられず。
なんというか、しんどかったです。
しんどい本というのは、古典にもよくありますし、例えばノーベル賞作家のカズオイシグロの書籍なども、物語がほとんど進まず、クラクラするようなものもあります。
でも、その中に、何か感じ取れるものがあって読み進められるのですが、残念ながら、私には、ここから何かを感じとるだけの力はありませんでした。
ただただ、半分を苦行のように読み進めましたが、挫折しました。
小説家アリスや学生アリスシリーズのファンの方は、同じようにキャラクターが個性的で魅力的ななミステリーだとは思わない方がいいです。
どちらかというと、新海誠監督の映画を見てるような感じに近いです。
耐えられませんでした。
半分まで来たのですが、面白いと思うところが何もなくて…。
有栖川先生の、美しいレトリックが好きなのですが、それも感じられず。
キレのある、決め台詞とか、そういうものも感じられず。
なんというか、しんどかったです。
しんどい本というのは、古典にもよくありますし、例えばノーベル賞作家のカズオイシグロの書籍なども、物語がほとんど進まず、クラクラするようなものもあります。
でも、その中に、何か感じ取れるものがあって読み進められるのですが、残念ながら、私には、ここから何かを感じとるだけの力はありませんでした。
ただただ、半分を苦行のように読み進めましたが、挫折しました。
小説家アリスや学生アリスシリーズのファンの方は、同じようにキャラクターが個性的で魅力的ななミステリーだとは思わない方がいいです。
どちらかというと、新海誠監督の映画を見てるような感じに近いです。
2021年11月24日に日本でレビュー済み
少女探偵ソラのシリーズの中ではストーリー的に一番面白く、一気に読んだ。ミステリとしてはかなり破壊力のある結末なので賛否がありそうだが、本シリーズはミステリ的要素のある青春小説にして成長物語だと思うので、まあこういうのもアリかな。
そんなことより、僕はこのソラシリーズが3作でそれなりに完結していると思っていたのだが、本作を読むと、ソラのお母さん探しの旅はいよいよ始まったばかりではないか。それなのに、続編が10年近くも書かれていないというのは、どういうわけなのだろう。
緒方家の人々、友淵家の人々など、今回も魅力的な登場人物がいろいろ登場する。そういう人たちとの再会や、1・2作のキャラとの交流もしっかり描きながら物語を大団円へと持っていくためには、少なくとも全10作は必要だと思う。ぜひ頑張って書いてもらいたい。
ところで、本作の特色のひとつに、『八つ墓村』へのオマージュ(パロディ?)がわかりやすい形でちりばめられているというのがある。何がどういうふうに、と細かく挙げるのは控えておくけれど、ミステリファンへの目配せが感じられて楽しかった。
そんなことより、僕はこのソラシリーズが3作でそれなりに完結していると思っていたのだが、本作を読むと、ソラのお母さん探しの旅はいよいよ始まったばかりではないか。それなのに、続編が10年近くも書かれていないというのは、どういうわけなのだろう。
緒方家の人々、友淵家の人々など、今回も魅力的な登場人物がいろいろ登場する。そういう人たちとの再会や、1・2作のキャラとの交流もしっかり描きながら物語を大団円へと持っていくためには、少なくとも全10作は必要だと思う。ぜひ頑張って書いてもらいたい。
ところで、本作の特色のひとつに、『八つ墓村』へのオマージュ(パロディ?)がわかりやすい形でちりばめられているというのがある。何がどういうふうに、と細かく挙げるのは控えておくけれど、ミステリファンへの目配せが感じられて楽しかった。
2016年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「論理爆弾」というタイトルに釣られて手にしてみました。
パラレルワールド的になってる日本が舞台というのも面白いなぁと軽く読み進めてみましたが……
これがもう一向に面白くならない。
300P過ぎても盛り上がらないんで、こりゃあ困ったなぁ状態に。
主人公が追ってる謎も見えてこなけりゃ、潜伏した特殊工作部隊も全然姿を表さず。
タイトルになってる、作中論理爆弾であるところの「桜吹雪」が鍵かと思えば
これが連続殺人事件にも、部隊にも関係ないという始末。
のちに真犯人に対する、ある種のメタファーだってことは分かるんですが、
そんなら別に”時限爆弾”でもいいじゃんという感じ。
こんな”推理が通用しない犯人”ならば、(近似)ミステリー小説に書く意味もないのではなかろうか?
先人のレビューの中で、”名探偵の「論理」を破壊する「爆弾」”と書かれた人がいらっしゃって
なるほどなぁ・・・と少し思いはしましたが、そうまでして拓かねばならない新境地って要るのかなぁ?
そのへんはさておき、何が問題って、空閑純の圧倒的な魅力と能力の無さですよ。
護身術の心得も無しに、探偵など目指すんじゃあない。
窮地に立たされてやっと、和住の事件への(間接的な)関わりを指摘しましたが
何をいまさら感が物凄くて・・・・・。
1から読んでたら、そんなことも思わなかったのかな?
「双頭の悪魔」を読んで、「孤島パズル」は読んでおこうと思いましたが、
これは過去作に遡る気にも、続編への期待も持てないですな。
☆2にしようかと考えてましたが、(現在)一人もいないので3にしておきます。
せめて、犯人分からないような犯行の描写が入ってたら、迫り来る危機に手に汗握れたのかも。
特殊部隊との軽いドンパチを入れても良かったかもですねぇ・・・。
ついでに単行本、装丁が凄いですね。カバーを外したら中もどピンク!
桜吹雪に肖ってのこととは思いますが。
パラレルワールド的になってる日本が舞台というのも面白いなぁと軽く読み進めてみましたが……
これがもう一向に面白くならない。
300P過ぎても盛り上がらないんで、こりゃあ困ったなぁ状態に。
主人公が追ってる謎も見えてこなけりゃ、潜伏した特殊工作部隊も全然姿を表さず。
タイトルになってる、作中論理爆弾であるところの「桜吹雪」が鍵かと思えば
これが連続殺人事件にも、部隊にも関係ないという始末。
のちに真犯人に対する、ある種のメタファーだってことは分かるんですが、
そんなら別に”時限爆弾”でもいいじゃんという感じ。
こんな”推理が通用しない犯人”ならば、(近似)ミステリー小説に書く意味もないのではなかろうか?
先人のレビューの中で、”名探偵の「論理」を破壊する「爆弾」”と書かれた人がいらっしゃって
なるほどなぁ・・・と少し思いはしましたが、そうまでして拓かねばならない新境地って要るのかなぁ?
そのへんはさておき、何が問題って、空閑純の圧倒的な魅力と能力の無さですよ。
護身術の心得も無しに、探偵など目指すんじゃあない。
窮地に立たされてやっと、和住の事件への(間接的な)関わりを指摘しましたが
何をいまさら感が物凄くて・・・・・。
1から読んでたら、そんなことも思わなかったのかな?
「双頭の悪魔」を読んで、「孤島パズル」は読んでおこうと思いましたが、
これは過去作に遡る気にも、続編への期待も持てないですな。
☆2にしようかと考えてましたが、(現在)一人もいないので3にしておきます。
せめて、犯人分からないような犯行の描写が入ってたら、迫り来る危機に手に汗握れたのかも。
特殊部隊との軽いドンパチを入れても良かったかもですねぇ・・・。
ついでに単行本、装丁が凄いですね。カバーを外したら中もどピンク!
桜吹雪に肖ってのこととは思いますが。
2013年2月14日に日本でレビュー済み
Reader Storeの電子書籍で読みました。
南北に分断され、中央集権的な政府のために私立探偵が禁止された架空の日本での少女探偵(見習い)の活躍を描くジュヴナイル。
第一作は舞台設定と登場人物の紹介のためにどうも話が窮屈になり、折角の推理がかすんでいた恨みがありました。第二作以降、「大人社会」が物語の中心になってくると、俄然有栖川有栖らしい筆が走るようになります。
第三作である本作では推理小説的要素は少なく、サスペンスタッチになっています。少女探偵(見習い)であるヒロインにいろいろな推理/経験をさせながら育てていくビルドゥンクスロマン。そういう若者たちの姿がまた、少しずつ世の中を動かしていくというわけですね(このへんがアリス先生)。
現実の日本のカリカチュアである作中の日本について熱っぽく語る姿は、島田荘司さんや芦辺拓さんを彷彿させるものがあります(大阪弁やし)。
南北に分断され、中央集権的な政府のために私立探偵が禁止された架空の日本での少女探偵(見習い)の活躍を描くジュヴナイル。
第一作は舞台設定と登場人物の紹介のためにどうも話が窮屈になり、折角の推理がかすんでいた恨みがありました。第二作以降、「大人社会」が物語の中心になってくると、俄然有栖川有栖らしい筆が走るようになります。
第三作である本作では推理小説的要素は少なく、サスペンスタッチになっています。少女探偵(見習い)であるヒロインにいろいろな推理/経験をさせながら育てていくビルドゥンクスロマン。そういう若者たちの姿がまた、少しずつ世の中を動かしていくというわけですね(このへんがアリス先生)。
現実の日本のカリカチュアである作中の日本について熱っぽく語る姿は、島田荘司さんや芦辺拓さんを彷彿させるものがあります(大阪弁やし)。
2014年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
有栖川有栖さんの初期の作品に惹かれて、作者の作品は入手しています。最近の作品は私の好みから外れてきていますが、今少し購入を継続するつもりです。
2013年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルの論理爆弾は作品中に登場するコンピューターウイルスのことだがそれだけではなく、犯人自身のことをも指していると思われる。論理に基づいた合理的行動を犯人がとるからこそ名探偵は論理的な推理により犯人を指摘することができる。しかし、本書の犯人はいわば狂気的な犯人であり、そこに論理や一般の倫理や生活規範(小森健太朗の著者「探偵小説の論理学」でいうところのロゴス・コード)が通用しないまさに名探偵の「論理」を破壊する「爆弾」というわけである。ソラシリーズはミステリーとしては微妙だがしかし、シリーズ名どおり爽やかな青春小説としての要素が強い。筆者としては純がガンジスとデートするシーンを読むまでは(読めると信じて)付き合うつもりである。