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東海道・山陽新幹線として最速のハイテク車両
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最高速度は東海道270km/h、山陽300km/hとし、曲線通過速度向上および加速性能の向上により、到達時分の短縮を図ります。
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新幹線として初めての車体傾斜システムを採用
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空気バネを活用した車体傾斜装置を採用し、新ATCや制御伝送と組み合わせることにより、高性能・高信頼性の車体傾斜システムを開発しました。これにより、東海道区間では現在、速度制限をしている曲線部においても速度向上が図れ、最高270km/h走行が可能となります。
日本の新幹線としては車体傾斜システムの採用は初めてであり、長年開発してきた成果を採用したものです
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加速性能の大幅向上
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東海道区間では新ATCの導入により加速性能の向上が可能となるため、加速性能を700系に比べ大幅に向上し、2.6km/h/sとします。また、山陽区間でも加速性能の向上を検討します。
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快適性の向上
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新型セミアクティブ制振装置を全車両に搭載し、乗心地を向上
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700系に搭載されているセミアクティブ制振装置の制振性能をさらに向上させた高性能タイプを一部車両だけでなく、全車両に搭載します。これにより、さらなる乗り心地向上が実現します。
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デッキ部も含めた車内静粛性の実現
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700系でご好評をいただいている客室内の静粛性に加え、新幹線で初めて車間部に全周ホロを設置することなどにより、デッキ部の静粛性についても格段の向上を図ります。
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環境性能の向上
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環境への適合
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最新のシミュレーション技術の活用や風洞実験を通じ、空気力学上、営業列車として最適な先頭形状(エアロ・ダブルウイング形)を開発しました。これにより、定員や居住性を確保しつつ、トンネル突入にともなう騒音の発生を抑制することが可能となりました。
また、車両間に全周ホロを採用するとともに、床下機器の低騒音化などにより、車外騒音の低減を図ります。
さらに、車体の軽量化、編成内配線の削減などにより、車両重量の低減を図ります。
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大幅な省エネルギー化を実現
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先頭形状の最適化および全周ホロの採用などによる走行抵抗の低減、車両の軽量化に加え、通常のブレーキ力は全て電力回生ブレーキで賄う方式を採用することにより、大幅な省エネルギー化を実現します。また、車体傾斜システムの採用により、東海道区間に多い曲線部での加減速を行う回数が減少することも省エネルギー化に寄与します。これらにより、700系よりもさらなる省エネルギー化を実現します。
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