ロシア、核実験のモラトリアム放棄していない=クレムリン

ロシア、核実験のモラトリアム放棄していない=クレムリン
ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は3日、ロシアは核実験のモラトリアム(一時停止)を放棄していないと述べた。代表撮影(2023年 ロイター)
[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は3日、ロシアは核実験のモラトリアム(一時停止)を放棄していないと述べた。
ロシアはシベリア上空で核爆弾を爆発させるべきとの国営テレビ「RT」のマルガリータ・シモニャン編集長の発言に関する質問に対し、「現時点で核実験を放棄する体制から抜け出していない。公式の観点から見てそのような議論は今は不可能だ」とし、シモニャン氏の発言がロシア政府の公式見解を「常に」反映しているわけではないとした。
シモニャン氏は、ウクライナ危機は核による最後通告に向かっており、ロシアが核によるメッセージを送るまで西側諸国は止まらないと指摘。「核による最後通告はますます差し迫っており、回避することは不可能になっている。西側諸国は痛い目を見ない限り、後戻りしないだろう」とした。
米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は2日、ロシアが原子力推進式の巡航ミサイル実験を準備しているか、既に行った可能性があることが衛星画像や航空データで示されたと報じた。
これについてペスコフ氏は「NYTの記者がどこでこれを入手したのか分からない。衛星画像をさらに詳しく調べる必要がある」と述べた。
一方、NYTの広報担当者は「NYTは当社の報道に責任を持っている」と述べた。

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トムソン・ロイター

As Moscow bureau chief, Guy runs coverage of Russia and the Commonwealth of Independent States. Before Moscow, Guy ran Brexit coverage as London bureau chief (2012-2022). On the night of Brexit, his team delivered one of Reuters historic wins - reporting news of Brexit first to the world and the financial markets. Guy graduated from the London School of Economics and started his career as an intern at Bloomberg. He has spent over 14 years covering the former Soviet Union. He speaks fluent Russian.