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都市建設シミュレーション「Cities Skylines 2」がNVIDIA GeForce RTX 4090搭載環境でもカクカクしてしまうと話題に、修正パッチは配布済み


自分の好きなように街を設計して運営する都市建設シミュレーション「Cities Skylines 2」が2023年10月24日にリリースされました。このCities Skylines 2のPC版が十分に最適化されておらず、NVIDIA Geforce RTX 4090を搭載したハイエンドゲーミングPCで一切都市を建設していない状態でも10~20fpsと、動作が異常にカクカクしてしまうと話題になっています。なお、記事作成時点では修正パッチが配布されています。

Cities Skylines 2 runs with 20fps on an NVIDIA RTX4090 at 4K/High, even on an empty map
https://www.dsogaming.com/pc-performance-analyses/cities-skylines-2-runs-with-20fps-on-an-nvidia-rtx4090-at-4k-high-even-on-an-empty-map/

Cities Skylines 2 runs with 20fps on an Nvidia RTX4090 | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=38029479

Cities Skylines 2は人気の高い都市建設シミュレーション「Cities Skyline」の続編で、発売直後に同時プレイヤー人口が10万人を超えるほど注目を集めているタイトルでした。

しかし、ゲームのパフォーマンスが悪く、ハイスペックな環境でも処理が重く、フレームレートが落ちてカクカクした画面になってしまうということで、Steamでの評価は「賛否両論」となっています。


Steamのストアページにあるレビューを見ると、「ただ、パフォーマンス面がどうしようもありません。Ryzen 7 5800X + RTX 4080 + DDR4 32GB + 解像度4Kの環境でプレイしていますが、開始時に12FPSしか出ませんでした」「Ryzen7 5800X3D DDR4 3200 32G RTX3060ti 上記構成で起動して最初の画面が5FPSなのは笑った。解像度とかその他設定を適宜下げてあげれば動作は問題なし。ただしそこまで行くのが重い」「開始後10分でクラッシュしてセーブデータ消失 全体的に最適化不足を感じます」「事前情報にもあったけどマジでバカほど重いです。最初に起動したときメニュー画面で18fpsだったのを見て笑いました。環境としてはRyzen 7700とRTX 4070のUWQHDです。CPUファンはクソうるさいし爆熱なのはおま環として、デベロッパ曰くシューターじゃないから30fpsで遊べよとのことですが デフォで設定されてた設定高では建物一つ建ってない時点で30切っていて なかなかいかつい発言だなと思いました」などの不評が投稿されています。

ゲーム関連の情報を扱うブログ・DSOGamingは「Cities Skylines 2の出来の悪さには本当にショックを受けています。もしレイトレーシングやパストレーシングを使っているゲームであったなら、私は文句を言いませんでした。レイトレーシングやパストレーシングは要求する性能が高いものだということを知っているからです。しかし、Cities Skylines 2はレイトレーシングもパストレーシングも使っていません。スクリーンショットと映像を見てください。はたして何がRTX 4090をここまで追い詰めているのでしょうか?」と述べています。


実際にDSOGamingの管理人が公開しているムービーが以下。PCのスペックはCPU:AMD Ryzen 9 7950X3D、GPU:NVIDIA GeForce RTX 4090、メモリ:32GB(DDR5 6000MHz)、OS:Windows 10 64-bitだそうですが、かなり映像がカクカクしていることが見てわかります。

Cities Skylines 2 runs with 20fps on an NVIDIA RTX4090 at 4K/High even with an empty map - YouTube


DSOGamingは、建物や道路が一切ない状態のマップを表示する場合でも、Geforce RTX 4090を搭載していてもわずか10fpsしかでなかったと報告しています。また、このパフォーマンスを低下させる可能性がある設定の1つとして、被写界深度の品質があると指摘しました。DSOGamingによると、被写界深度の品質をLowに下げることで、メインメニューのパフォーマンスがよくなったとのこと。

開発したColossal Orderは、発売直前の10月16日に「私たちのチームは可能な限り最高のエクスペリエンスを提供するためにたゆまぬ努力をしてきましたが、目標としたベンチマークは達成できませんでした」とパブリッシャーのフォーラムに投稿しています。また、Steamでも「私たちが現在直面している問題はゲームのレンダリングに関連しており、被写界深度、グローバルイルミネーション、ボリュームメトリクスなどの視覚効果の品質を下げると、目の保養を犠牲にしながらもシミュレーションに影響を与えることなく適切なパフォーマンスが得られます」と述べていました。

そして、2023年10月26日に、バージョン1.011f1となる修正パッチが配布されました。このパッチでは主にレンダリングに起因するパフォーマンス不足の問題解決に焦点が当てられており、「高解像度においてより安定したパフォーマンスを実現するため、レンダリング解像度に依存しないディテールレベルの変更」「フォグの最適化」「被写界深度の最適化と微調整」「グローバルライティングの微調整」「建物生成/アップグレードのラグを最適化」「全てのシステムにおける様々なラグを最適化」などが行われています。


ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、十分にゲームの最適化を行っていない状態でリリースに踏み切った開発元やパブリッシャーに対する批判のコメントもある一方で、「これはシミュレーションゲームであり、設定をいくつか下げた場合、前世代のハードウェアでもかなりうまく動作します」というようにCities Skylines 2高解像度・高フレームレートを求めるようなゲームではないことに理解を示すコメントや、「このゲームに対する反発の多くはデフォルト設定が悪かったためだと私は考えています。モーションブラーやグローバルイルミネーションといったほとんどのユーザーが気にしない要素がデフォルトで有効になっているため、初回のエクスペリエンスが低下します」といったコメントも見られました。

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in ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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