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イラン大統領選 保守強硬派の実力者らが立候補届け出

 【カイロ=佐藤貴生】イランで6月18日に行われる大統領選の立候補者登録が15日に締め切られ、反米の保守強硬派、ライシ司法府代表や穏健派のラリジャニ前国会議長らが届け出た。最高指導者ハメネイ師の影響下にある「護憲評議会」による候補者適格性の事前審査を経て、27日までに正式な立候補者が決まる予定。

 イランは2015年の核合意をめぐり、ウィーンで米国と間接協議を行っており、選挙は欧米との関係を方向づける大きな意味を持つ。イラン国内ではトランプ前米政権が核合意を離脱して制裁を全面再開したことなどから保守強硬派が勢いを増しており、順当にいけば同派の実力者ライシ師をラリジャニ氏ら穏健派が追う展開になりそうだ。

 ライシ師は高位のイスラム聖職者で、革命体制を強権で支える司法府でキャリアを積んできた。17年の前回選で穏健派のロウハニ現大統領に敗れたが、ハメネイ師の指名で19年に司法府トップの座に就いた。次期最高指導者の候補の一人とも目されてきた。

 ラリジャニ氏はかつて核開発問題で欧米との交渉を行った経験があり、核合意を締結したロウハニ師の政策を支持。08年から昨年まで国会議長を務めた。ほかにも反米の保守強硬派のアフマディネジャド前大統領らが立候補を届け出た。

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