イスラエル大統領、ネタニヤフ首相に組閣指示 右派連立へ

イスラエル大統領、ネタニヤフ首相に組閣指示 右派連立へ
 4月17日、イスラエルのリブリン大統領は9日に実施された総選挙(定数120)で過半数の支持を得たネタニヤフ首相に組閣を指示した(2019年 ロイター/Ronen Zvulun)
[エルサレム 17日 ロイター] - イスラエルのリブリン大統領は17日、9日に実施された総選挙(定数120)で過半数の支持を得たネタニヤフ首相に組閣を指示した。
同首相は、任命式で「地域が大きな混乱にある中、われわれは国家の安全保障と安定を維持することだけでなく、イスラエルを世界の大国に成長させることができた」と語った。
組閣期限は28日間で、必要なら2週間延長できる。ネタニヤフ氏を巡っては、検察が汚職の罪で起訴する方針を示しているが、首相職にとどまれば5期目続投となり、7月に在任期間はイスラエル史上最長となる。
総選挙では単独で過半数を獲得した政党はなかった。ネタニヤフ氏率いる現与党の右派「リクード」は他の右派勢力と合わせて65議席を獲得。首相はこれらの勢力の協力の下、連立政権を組む方針を示している。
新政権が最初に直面する課題の1つは、トランプ米大統領の中東和平計画だ。大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問は17日、イスラエルの新政権発足後、および6月上旬に終了するイスラム教の断食月ラマダン明けに計画を発表すると明らかにした。パレスチナとイスラエルの対立解消に向け、すべての当事者に歩み寄りを求める内容という。
しかし、イスラエルの右派連立政権が譲歩に応じる可能性は低い。

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