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71歳で亡くなった音楽家・坂本龍一さんが手がけた最後の楽曲は、2日に開校した私立の高等専門学校「神山まるごと高専」(徳島県神山町)の校歌だった。所属レコード会社が明らかにした。未完成だったが、同校が生前の坂本さんから了承を得て、入学式で披露した。
同校が、校歌の作曲者を坂本さんと公表したのは、死去が報じられる前の2日午後1時半頃。入学式で、スクリーンに「作曲 坂本龍一」と映し出し、同校の伊藤直樹・カリキュラムディレクターが「がんと闘う坂本さんが、具合の悪い中、コンピューターで作曲してくれた」と涙ながらに紹介した。
音源に歌は入っておらず、曲に合わせて歌手のUA(ウーア)さんが作詞した歌詞がスクリーンに映し出され、ゆっくりとした曲の再生が終わると、入学生らから拍手が起こった。
同校は全国で19年ぶりに開校した高専で、1期生は44人。テクノロジーを駆使した起業家の育成などを掲げており、坂本さんに昨年、校歌の作曲を依頼していた。
同校によると、坂本さんは未完成の楽曲を発表することをためらっていたが、「新入生を祝福するため」として了承。同校は今後、関係者と相談しながら校歌を完成させるという。
同校はホームページに「学生が歌う様子をいつかお見せしたいと考えていた矢先の