【北区】ちんちん山児童遊園 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

南大橋を下りて、ちんちん山児童遊園にやって来ました。

 

 

ちんちん山というのは、嘗てこの地を走っていた軍用鉄道が東北線を跨ぐために築かれた盛土のことです。電車がチンチンと鐘を鳴らして走っていたので、ちんちん山と呼ばれていたんですね。今でも路面電車をチンチン電車って呼ぶ人いますよね。

 

 

そのちんちん山をくり抜いていたトンネルの入口が、モニュメントとして残されています。実際の向きとは90度異なっています。写真で言うと、南大橋の高架がちんちん山で、左右にトンネルが掘られていました。

 

戦争って「思い出したくもない」出来事なので、こうした施設は取り壊されてしまうものですけど、残っていることで伝わることもあります。なにせここは児童遊園ですから、「あれなぁに?」と子どもに聞かれた時に、何を語れるかが大人の責任とも言えます。そうして語り継いでいくことができてこそ、モニュメントに意義が与えられると思うのです。

 

 

ちんちん山児童遊園の近くにある名主の滝公園です。その名の通り、江戸期の名主(庄屋)だった畑野孫八が屋敷内に造った公園を皆に公開したのが始まりです。時代劇に度々登場する庄屋さんて、裕福な暮らしをしていたんですね。

 

 

だって自宅敷地内に滝があるんですよ。大名庭園と遜色ないじゃないですか。しかも滝はこの男滝(おだき)だけではなく、他にも三つあるのです。江戸期は用水路や上水路が発達していたとはいえ、水が貴重だったことには変わりありません。帯刀を許される庄屋もいたというのも頷けますね。

 

 

敷地も広い名主の滝公園。しかも滝があるくらいなのでアップダウンも激しく、ご覧の通りの傾斜です。この辺りは台地の縁に当たるので、探索はちょっとした山登り感覚になります。

 

 

おや?先へ進めないぞ。なんだろう。引き返すしかないのかな。これは困った。さすがにフェンスを飛び越えるわけにもいかないし。てか、そもそもなんで進めないんだろう。ちょっと思案に暮れつつ、次回へ続きます。それではまた!