柔道世界選手権(8月24日開幕、カザフスタン・アスタナ)女子57キロ級代表の松本薫(27=ベネシード)が15日、都内で行われた所属主催の壮行会に出席し、金メダル奪取を宣言した。

 所属がベネシードになってから初の壮行会。社員、関係者ら220人の前であいさつした松本は「最近は本当に柔道しかやっていなかったので、日本語をしゃべっていなかった…。意味が分からなかったらほっといてください」と切りだし、いきなり爆笑を誘った。

 ただ、実際のスピーチは感情がこもり、ロンドン五輪金メダリストらしい堂々としたもの。2回戦敗退に終わった昨年の世界選手権後の心境の変化や悩んだことをつぶさに告白すると、最後は「今年の世界選手権、私は勝ちにいきます。金メダルを取りにいきます!」と力強い言葉で締めた。

 花束贈呈の後、有志で結成された応援団から「フレー、フレー! 松本!」と熱いエールを送られた松本は照れ笑いを浮かべつつも引き締まった表情で、万雷の拍手の中、引き揚げた。