井上怜
2014年9月21日01時05分
「日本一短い鉄道トンネル」と呼ばれるJR吾妻(あがつま)線の樽沢(たるさわ)トンネル(群馬県東吾妻町)が、24日でその役目を終える。八ツ場ダム(同県長野原町)建設に伴い、線路が高台に付け替わるためだ。名残を惜しむ鉄道ファンが連日訪れる。
長さ7・2メートル。JR各社によると、少なくともJR路線では最短という。国の名勝・吾妻峡の切り立った岩場をくりぬき、1945年から利用されている。ダムの本体工事着工を控え、トンネルを含む約10キロの区間は24日を最後に列車の運行を終える。ダムに水没する川原湯温泉の玄関口、川原湯温泉駅の現駅舎の業務もその日が最後だ。
10月1日には新しい線路の使用が始まり、トンネルと線路の管理は国に移る。トンネル自体は水没予定地になく、国土交通省は「地元と協議して活用を検討したい」としている。JRで次に短いトンネルは呉線の川尻トンネル(広島県呉市)の8・7メートルという。(井上怜)
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