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「イメージ選挙」効果ある? ポーランドの「バービー人形」大統領候補の顛末

 中欧ポーランドの大統領選が5月10日に行われる。現職大統領の優勢が伝えられるが、その中でテレビキャスターで女優の経験もあるマグダレナ・オグレクさん(36)の存在が話題だという。欧米メディアが「バービー人形」にたとえる抜群の容姿だが、発言は迷走気味のようで…。

右? 左? 迷走気味の発言

 4月25日付のワルシャワ・ボイス(電子版)によると、オグレクさんの選挙戦を支援していた民主左翼連合(SLD)は、同党候補者としての支援をやめた。オグレクさんの帽子にSLD候補のロゴが入っていなかったことが理由だという。

 SLDは戒厳令を敷いた、かつての共産党政権時代の与党の流れをくむ社会主義政党だが、オグレクさんは最近になって「戒厳令を敷いた(党の)リーダーを褒めることなどできない」と発言。自身は「右寄り」だなどと述べたとされる。

 これを含め、SLDの候補者に選出されて以降のオグレクさんの発言は迷走気味だ。

 ロシアのスプートニク・ニュース(電子版)によると、オグレクさんは、隣国ロシアに対する自国の外交を批判し、「もし大統領に当選し、モスクワから招待があるなら、喜んで受諾する」と述べた。

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