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エストニア公共放送は20日、エストニア軍高官の話として、ウクライナ侵略を続けるロシア軍が約400万発の弾薬を保有し、1年間は戦闘を継続できるとの見方を示したと報じた。ロシアは北朝鮮から、さらに約30万発の弾薬の提供を受け、長期戦への備えを進めているとも指摘した。
ロシアと国境を接するエストニアは旧ソ連バルト3国の一つで、北大西洋条約機構(NATO)の加盟国。同国軍情報機関トップのアンツ・キビセルグ氏が記者会見で明らかにした。露軍が1日に使用する弾薬は約1万発と想定されるという。
キビセルグ氏は、露軍のここ10日間の1日平均の攻撃回数が76回に及び、数か月前の20~40回に比べて増加したと指摘した。被害は大きいものの、前線を安定させるため、追加の契約軍人や志願兵を投入できる余地もあるとした。
北朝鮮による弾薬提供については、露南部クラスノダール地方に計30万~35万発の弾薬が輸送されたと明らかにした。露軍が使用する約1か月分にあたる。キビセルグ氏は「ロシアがウクライナでの戦闘を長期間継続するため、具体的な手段を講じていることを示している」と語った。