照ノ富士が14日目優勝…大鵬以来の新横綱場所から連覇「全部受けて立つ気持ちでやりました」

阿炎を押し倒しで下し、2場所連続優勝を決めた照ノ富士(カメラ・豊田 秀一)
阿炎を押し倒しで下し、2場所連続優勝を決めた照ノ富士(カメラ・豊田 秀一)
横綱土俵入りを行う照ノ富士
横綱土俵入りを行う照ノ富士

◆大相撲九州場所14日目 ○照ノ富士(押し倒し)阿炎●(27日、福岡国際センター)

 一人横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が、1敗で追う初顔合わせの幕内・阿炎(錣山)を押し倒しで退けて初日から14連勝とし、2場所連続6度目の優勝を決めた。新横綱場所からの連覇は史上5人目。15日制が定着した1949年夏場所以降では、昭和の大横綱・大鵬以来の快挙となった。照ノ富士は今年の春、夏場所も制しており、年間4回の優勝は2014年に5場所を制した横綱・白鵬(現間垣親方)以来となった。

 先場所後に横綱・白鵬が引退し、番付上でも一人横綱になった今場所も、初日から抜群の安定感を見せた。初日に新小結・霧馬山(陸奥)の挑戦を退けると、2日目には平幕の大栄翔(追手風)、12日目には関脇・明生(立浪)と、先場所不覚を取った相手にも星を落とさず、全勝でけん引した。

 14日目は、異例の割崩しで唯一1敗の阿炎戦が組まれた。13日目には「(平幕相手でも)土俵に上がったら変わらない。『一日一番』の気持ちでやっています」と意気込んでおり、平常心で大一番を制した。

 

 照ノ富士インタビュー

 「(2年ぶりの九州場所)基本的に毎場所違う感じがあるのでその中でやることは変わらない。一生懸命やるだけ。ちゃんと、一日一番っていう気持ちで、全部受けて立つ気持ちでやりました。(初顔の相手は)特に深い考えはない。みんな一生懸命勝ちに行くのは当たり前のことだからこっちも同じ気持ちでやってる。毎日、一生懸命っていう感覚でやってます。(千秋楽は)来場所につなぐように精一杯やっていきます」

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