ウクライナ軍、黒海のロシア艦艇やクリミアの防空システム攻撃

ウクライナ軍、黒海のロシア艦艇やクリミアの防空システム攻撃
 9月14日、ウクライナ軍は、黒海の南西部でロシアの「セルゲイ・コトフ」などパトロール艦2隻を攻撃し、クリミア半島西部ではロシアの防空システムを破壊したと明らかにした。画像はウクライナのミサイル攻撃を受けたとされる、セバストポリの造船所から煙が立ち上る様子。13日に撮影された動画から(2023年 ロイター/REUTERS TV)
[キーウ 14日 ロイター] - ウクライナ軍は14日、黒海の南西部でロシアの「セルゲイ・コトフ」などパトロール艦2隻を攻撃し、クリミア半島西部ではロシアの防空システムを破壊したと明らかにした。
前日にはロシア黒海艦隊司令部があるセバストポリの造船所で修理中だった揚陸艦と潜水艦がウクライナの巡航ミサイルなどで損傷。ウクライナが黒海やクリミア半島でも反撃姿勢を強めていることがうかがえる。
ウクライナ軍による14日の通信アプリへの投稿によると、小型無人艇(水上ドローン)を使ったパトロール艦2隻への攻撃でも「確かな損傷」を与えたという。
軍の情報担当将校はロイターに「(セルゲイ)コトフに打撃を与えた」と語り、ある閣僚が投稿した水上ドローンが艦艇を攻撃する様子が撮影された動画を示した。
ロシア国防省は、セルゲイ・コトフが水上ドローン攻撃を受けたと認めつつも、いずれも撃退したと発表。損害については言及していない。
ウクライナのポドリャク大統領府顧問は、クリミア半島でロシアの軍事施設への攻撃拡大を可能とするためにまず防空網を破壊し、同時に敵の補給線を断って前線に物資が送られるのを阻止することを目指していると説明した。

※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab