阪神で長くプレーした野球解説者・鳥谷敬氏(41)が都内で23日、「スカパー!プロ野球2023 PRイベント」に出席した。

 有料放送「スカパー!」がセ・パ12球団の公式戦を徹底中継するプロ野球は、いよいよ来週開幕する。10年前の第3回WBCに出場している鳥谷氏は、今年のペナントレースの見どころをこう語った。

「自分の時は準決勝で負けてるので3位になってるんですけど、ホントにすぐ始まるので、今日帰ってきてチームと合流していってっていうので、優勝した達成感がたぶん残ったまま、シーズン入ってくと思うんですよね。(侍ジャパンで)仲間だったのが、急に対戦相手になるので、そこら辺の駆け引きみたいなのも、実際に見てる人が楽しんでもらえたら…」

 WBCをともに戦った選手たちの関係性はその後どうなるのか聞かれ、鳥谷氏は「けっこう野手はその(WBCの)あとビジターで相手のチーム行ったら食事行くようになったりとか(交友関係が)変わってくんですけど…」と、当事者ならではの話を明かした。

「ピッチャーの場合はホントにガチンコで対戦なので、そこはもうWBCのとき喋ってたとしても、完全に別物として考えますね。それが嫌でピッチャーは、野手と仲良くしたくないっていう人もいます。対戦した時に思い切っていけないとかいう感情が生まれる人は、野手とはもうそのあと違うチームになるから、あまり喋らないようにしてるっていう選手もたまにいます」

 あまり知られていない話はもう1つある。スカパー!プロ野球のCMに出演し、この日登壇したお笑いトリオ「ハナコ」の菊田竜大(たつひろ=35)は、高校に進学しすぐやめてしまうまでずっと野球をやっていたという。「誰も信じてくれないんですけど、やってたんです。小学生の時も、少年野球チーム入ってましたから。(ハナコの)ウィキペディアにも書いてないですからね」と得意げだった。

左から「ハナコ」の菊田竜大、秋山寛貴、岡部大、元阪神の鳥谷敬氏
左から「ハナコ」の菊田竜大、秋山寛貴、岡部大、元阪神の鳥谷敬氏