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可児市の投票システム障害、原因はMOドライブの異常発熱

2003年7月21日
 岐阜県・可児市が7月20日に実施した市議会議員選挙におけるシステム障害の原因は、各投票所に設置したサーバー機が搭載するMOドライブの異常発熱だったことが分かった。サーバーは、投票された内容をMOに記憶する仕組み。しかし、MOドライブがしきい値を超える温度まで発熱したため、投票管理ソフトが「投票できない」との表示を出した。

 可児市では、29の投票所に、電子投票システムを設置。電子投票システムは、本番系と待機系の2台のサーバーと複数のクライアントからなる。このうちの7システムで同様の障害が発生した。同市の選挙管理委員会では、「扇風機でサーバーの熱を冷ましたり、待機系サーバーに処理を移すなどして対応した」。各投票所で投票が不可能になったのは、15〜20分程度だったという。

 障害が発生したサーバーは「富士通フロンテック(東京都稲城市)が納入した富士通製のサーバー。原因を究明して報告するよう、指示を出している」(可児市・選挙管理委員会)。


 可児市では、全国5番目の自治体として電子投票システムを導入。7月20日の投票開始直後、午前8時から、7カ所の投票所において順次、システムが投票を受け付けない状態に陥った。7カ所すべての投票所でシステムが正常化したのは午前10時半ころだった。障害後も投票は継続。開票も既に終了している。

 開票に際して、投票した有権者の人数と、電子投票システムに記録された投票数との間に1票誤差があることが判明した。可児市・選挙管理委員会では、「人為ミスとの関わりもあるので、現在、調査を進めている」という。(森 永輔)
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