山口組・高山清司若頭「上告取り下げ、収監」に安堵する「権力者たち」

日本最大の暴力団山口組のナンバー2で実務を取り仕切る高山清司・弘道会総裁が、5月26日付で最高裁への上告を取り下げたことが判明した。

山口組は6年近く若頭不在に

高山被告が配下の組員らと共謀、あいさつ料名目で京都の建設業者から4000万円を脅し取ったという恐喝罪について争われ、京都地裁と大阪高裁は、懲役6年の判決を下したものの、高山被告は無罪を主張して最高裁に上告していた。

上告取り下げにより、保釈中の高山被告は近く収監され、山口組は6年近く「若頭不在」の時を迎える。

高山若頭が上告を取り下げたのは、自分の不在に備えて、司忍6代目組長を支える体制が整ったと判断したためだろう。

被害者を招いた宴席で、高山若頭が発した「よろしく頼む」という言葉が、恐喝を意味するかどうか微妙なところではあるが、裁判所は「日本最大の暴力団のナンバー2」という職責を問題にした。

その立場にある者が、威圧感ある言葉を発し、その言葉通りに配下が動き、金銭を要求、脅し取ったという事実がある以上、恐喝は成立すると判断を下した。

強調したいのは、事件そのものより抜群の統率力を誇るといわれる高山若頭が、この間、山口組内外の組織で繰り広げた暴力団統治の手法である。

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