いわてグルージャ スタジアム建設に向け協議委員会を設置

サッカーJ3、いわてグルージャ盛岡は、Jリーグの基準を満たす新たなスタジアムの建設に向けて県や盛岡市の担当者などが参加した協議委員会を立ち上げ、26日、初会合が開かれました。
グルージャは今のいわぎんスタジアムの2面あるうちの1面を改修するなどの計画を示しました。

盛岡市内のホテルで開かれた初会合には、いわてグルージャ盛岡の秋田豊社長や県や市の担当者、それに県内の企業関係者などおよそ20人が出席しました。

グルージャは現在、多くのホームゲームを行っている盛岡市にあるいわぎんスタジアムが、収容人数がおよそ5000人でJリーグの基準を満たしていません。

Jリーグの基準ではJ1では1万5000人以上、J2では1万人以上を収容するスタジアムを確保する必要があります。

グルージャは基準を満たすスタジアムについて来年6月までに場所や予算額などを明示した建設計画書をJリーグに提出する必要があり、新たなスタジアムの建設には県や盛岡市などの協力が不可欠だとして協議委員会を立ち上げました。

初会合は冒頭を除き、非公開で行われましたが、会議終了後に取材に応じた秋田社長は、Jリーグのスタジアム基準が盛岡市など人口の多くない都市については今後、緩和されることも見込まれることから、スタジアムの収容人数は8500人規模を想定していると説明したということです。

そのうえで2面あるいわぎんスタジアムのグラウンドの1面を改修して座席を増設し、建設費用はおよそ45億円を見込んでいて県と市に協力を要請するとともに、企業版ふるさと納税などを活用する方針なども示したということです。

参加者からは「財政状況は厳しく建設費用はさらに高騰するのではないか」といった懸念の声も聞かれたということです。

グルージャは今回示した計画案を基に協議委員会で議論を進め、今後は市や県を通じて議会での承認を得たうえで、Jリーグに建設計画書を提出したいとしています。

秋田社長は「クラブの進退だけでなく、岩手県からサッカーの火が消えるのを防ぐため活動している。県民の皆さんも一緒に応援してほしいです」と話しています。