西鉄グループ、YEデジタルと連携 スマートバス停で
西日本鉄道子会社の西鉄エム・テック(福岡市)とYE DIGITAL(ワイ・イー・デジタル、旧安川情報システム)は10日、バス停を情報媒体として活用する「スマートバス停」事業を全国展開するため業務提携したと発表した。今後、共同出資会社の設立や両社間の資本提携について協議を進める。
両社は2017年10月から北九州市で実証実験を始め、現在はさいたま市、金沢市など4地域15カ所にスマートバス停を設置している。液晶パネルや電子ペーパーを使って手作業での時刻表の更新をなくし、事故情報や広告の配信でバス停の利便性と収益性を高める製品として、各地のバス会社から導入の検討や打診が相次いでいた。
西鉄エムテックはバス停設備、YEがIT(情報技術)面で協業し、それぞれの営業網も生かす。両社はスマートバス停のサービス開発に向け、このほどスタートアップなどを対象にアイデアコンテストを開催。地域に細かく設置されているバス停の特徴を生かして、乗客への地域情報配信や個配クリーニングとの連携などについて事業化を検討する。