今年のゴールデンウィークは、夏のような陽気が続き、5月5日のサーモンフェスティバルも多くの来場者で賑わいました。ご来館いただいた多くの方々には心からお礼を申し上げます。
今年、ふるさと館は開館15周年を迎えますが、それを記念した講演会を開催します。講師は旭山動物園名誉園長の小菅正夫(こすげまさお)氏です。
小菅氏は1949年、札幌市生まれ、73年に北大獣医学部を卒業後、旭山動物園に入園しました。95年に園長になり、動物本来の姿を見せる「行動展示」で旭山動物園を全国屈指の動物園に再生しました。
今年3月31日に定年退職し、4月から名誉園長に就任しました。
現職時代は、日本動物園水族館協会の副会長の要職にあって、日本の動物園と水族館を取り巻く、多くの難問を解決してきた実績が光ります。また、同協会の北海道ブロック代表理事として、北海道内の動物園と水族館のレベルアップに尽力されました。
私が小菅氏と初めて会話をしたのは、7年前の旭山動物園での研究会の時でした。当時は猛獣舎が新しくなり、ペンギン館がオープンした年で、旭山フィーバーの始まりの時でした。
「北海道が、大沼の外来魚ブラックバスを水中発破で駆除しようとしたら、水産庁からストップがかかった。これを君はどう思う」
小菅氏の単刀直入な質問にドギマギしましたが、北海道の自然環境を危惧する熱いものを感じました。
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勇壮な機甲太鼓から始まった
サーモンフェスティバル |
当時、旭山ではペットブームの中だからこそ、日本で無防備になっている「狂犬病」の防疫の必要性を訴えるパネル展が開催されていました。
小菅氏は動物園がもつ役割についてブレのない座標軸を持っておられます。
講演会は、「動物園・水族館の地域における役割について」と題して、今月23日土曜日、千歳市民文化センター中ホールで午後1時から開演します。