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事件
【防衛省ヘリ談合】佐官級幹部が漏洩か 川崎重工などに入札情報
2012.9.6 01:48
防衛省が発注したヘリコプターをめぐる不正疑惑で、防衛省の佐官級幹部が入札に関する情報を総合重機大手「川崎重工業」(神戸市)などに漏らし、業者側が受注の参考となる提案書の内容を調整していた疑いがあることが5日、関係者の話で分かった。東京地検特捜部はこの幹部やメーカー関係者から事情聴取。防衛省側の数人が不正を主導したとの見方を強めており、官製談合防止法違反容疑などでの立件を視野に取引の実態解明を進める。
談合があったとみられるのは、川崎重工が受注した次期多用途ヘリコプター「UH-X」の開発。特捜部は4日、航空機の開発に携わる同省技術研究本部や、機器の発注を担当する同省装備施設本部、関係者が現在所属する霞ケ浦(茨城県土浦市)、木更津(千葉県木更津市)、明(あけ)野(の)(三重県伊勢市)の各駐屯地のほか、川崎重工の関係先などを家宅捜索した。
入札は平成23年9月に公募。防衛省が必要な性能を提示し、業者側が性能を満たした機体を提案書で示す「企画競争入札」が採用された。昨年11月に川崎重工と富士重工業(東京都新宿区)の2社が応募し、今年3月、川崎重工が初年度の開発費35億2800万円で契約を結んだ。
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