村田諒太選手の出身校・南京都高校(京都府精華町)では、生徒やOBら100人以上がテレビ中継を見守った。1ポイントリードで迎えた3ラウンド、パンチが当たるたびに拍手が起こり、「村田、村田」のコール。判定で村田選手の腕が上がると、全員で校歌を歌って勝利を喜んだ。
ボクシング部顧問の西井一教諭は「最後まであきらめず、粘り強く自分のボクシングを貫いたことが金メダルにつながった」。
村田選手の出身地の奈良市にある奈良ボクシングジムでは、高校時代の同級生ら約50人が集まり、48年ぶりの快挙をたたえた。
南京都高校のボクシング部OB、大西伯門(ひろと)さん(27)は「勝利を信じていた。帰ってきたら『感動をありがとう』と伝えたい」と目に涙を浮かべた。村田選手が中学時代に練習に通った奈良工業高校(現・奈良朱雀高校)のボクシング部監督で、ロサンゼルス五輪のバンタム級代表だった高見公明(ひろあき)さん(52)は「奈良の人間が金メダルをとったことで、生徒たちにも夢ができた」と喜んだ。