警視庁、15年ぶり再捜査へ 東電女性社員殺害事件
東電女性社員殺害事件で、ゴビンダ・プラサド・マイナリさんの再審無罪判決を受け、警視庁捜査1課は7日、真犯人を特定するために15年ぶりの再捜査に着手することを明らかにした。
捜査1課は被害者の女性の体内や爪の付着物から検出された第三者のDNA型が真犯人のものである可能性があるとみて照合作業を進める。
再捜査には未解決事件を専門とする同課特命捜査対策室の捜査員20人を投入。女性の関係者や当時現場周辺に出入りしていた人物からも改めて事情を聴く。
警視庁の龍一文・捜査1課長は7日、「判決を真摯に受け止め、今後の捜査に生かしたい」とコメントした。
これまでに死刑か無期懲役の確定後に再審無罪になった戦後発生の事件は、いずれも無罪確定時に公訴時効が成立していた。2010年の刑事訴訟法改正による時効撤廃を受け、再捜査される初めてのケースとなる。