えちぜん鉄道の車両(左)と衝突し、線路から引き上げられる軽トラック=11月15日午後1時25分ごろ、福井県福井市中角町

 11月15日午後0時10分ごろ、福井県福井市中角町のえちぜん鉄道三国芦原線の踏切で、同市の無職男性(86)の軽トラックと越前武生発鷲塚針原行きの急行電車(2両編成)が衝突した。男性は全身を強く打ち、約1時間10分後に搬送先の病院で死亡が確認された。乗客乗員3人にけがはなかった。

 県警福井署によると、男性の軽トラックは、西側の農道から電車の通過直前に踏切内に侵入し、車体右側に電車が衝突した。

 現場は中角駅と鷲塚針原駅の間で、踏切は農耕用など小型特殊自動車や二輪車を除いた車両の通行が禁止されており、警報機や遮断機はなかった。

 えちぜん鉄道によると、三国芦原線は約2時間10分後に運転を再開し、上下合わせて3本が運休、17本が区間運休し、約200人に影響した。運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を現地に派遣する。

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