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英科学誌、森口氏の論文2本を撤回…著者も希望

 英科学誌ネイチャー系のオンライン誌「サイエンティフィック・リポーツ」は9日、森口尚史(ひさし)・元東大病院特任研究員(48)の論文2本を撤回した。

 今年2月に発表した肝臓がんの細胞を化学的に変化させる手法の内容と、7月に発表した卵巣の凍結保存手法に関する内容の2本で、東大などの倫理委員会の承認を得たと記されていた。同誌によると、倫理委員会の承認は得ておらず、著者の森口氏らも「内容の正確さを保証できない」として撤回を希望したという。

 森口氏は先月、iPS細胞(新型万能細胞)から作った心筋細胞を患者に移植したと虚偽発表し、東大を懲戒解雇された。

 東大の研究者らでつくる「日本学術連携医学会」も、「肝臓のもとになる細胞からiPS細胞を作製した」などとする森口氏らの記事を、同会の医学誌「ACSC」から撤回した。同会代表の三原誠東大病院助教(37)が同病院広報を通じて明らかにした。

2012年11月10日13時43分  読売新聞)

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