前回出場したUFC日本大会では、試合前全選手に対するドラックテストが行われたのですが(これは事前から知らされていました)、試合後そのドラックテストの結果で僕に陽性反応が出てしまいました。

その結果UFCから、前回の試合のファイトボーナスの没収と9ヶ月間の試合出場停止の処分を受けることとなってしまいました。

一カ月前、僕がアメリカ修行に行ってすぐエージェントから連絡が入り、ドラックテストでエフェドリンという物質が検出されたという報告を受けました。興奮剤に使用されている物質です。

もちろん身に覚えのないことだったので、その報告を受けてすぐ試合前に摂取していたものを一つ一つ調べていったところ、僕が春と秋の花粉症用に飲んでいた『小青竜湯』という漢方薬に入っている成分の一つである、麻黄のなかにエフェドリンが入っているということがわかりました。

アメリカでは、エフェドリンの入っているものは法律で一般での販売は禁止されているのですが、日本ではそうではなく、市販されている風邪薬や漢方薬の中に使用されていることが多いそうです。

プロとして、当然自分の摂っている物に関してはしっかりと理解し、気をつけなければいけない部分だったのですが、自分の考えの甘さ、知識のなさがこのような結果を招いてしまいました。

そしてそのせいで、周りの方々にもたくさんの迷惑をかけることとなってしまい本当に申し訳ないです。

今後は今回の出来事の教訓を活かし、プロとしての意識高め、二度と同じようなことが起きないように気をつけていきます。