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ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は8日、ロイター通信のイベントにオンラインで参加した。ロシアへの大規模な反転攻勢について「今年結果を出したい」と述べ、年内に一定の戦果を上げたい考えを示した。
ゼレンスキー氏は、ウクライナ南部ヘルソンなどで戦果が出ていると語った。ドニプロ川の渡河作戦などが念頭にあるとみられる。ワレリー・ザルジニー総司令官が英誌への寄稿で戦況を「足踏み状態」と表現したのとは対照的に、優勢だと強調した。
露軍がウクライナ領を出ることが「戦争を止める方法だ」と述べ、和平交渉は「妥協」だとして否定した。中東情勢を巡っては「大きな悲劇」が起きていると認めつつ、「全面戦争とは別物だ」とも指摘した。
ウクライナ国営通信によると、ウクライナの最高会議(議会)は8日、ロシアの侵略を受けて発令した戒厳令と総動員令について、来年2月14日まで延長する大統領令を承認した。今月15日に期限切れとなるため、90日間延長する。延長は今回で9回目。戒厳令下では、大統領選や地方選挙などは禁止される。