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日本ウイスキーがウオツカ天国に挑戦状!?

2007.10.27 10:52
このニュースのトピックス景気
モスクワの日本大使館で25日、サントリー製のジャパニーズウイスキーを利き酒するロシア人参加者たち モスクワの日本大使館で25日、サントリー製のジャパニーズウイスキーを利き酒するロシア人参加者たち 

 【モスクワ=内藤泰朗】日本の大手飲料メーカー、サントリーが、ウオツカ天国のロシアで積極的な売り込みに乗り出した。石油バブルで歴史的な好景気を迎えたロシアは、世界有数のお酒の消費国である。日本の外交当局も日本ブランドの啓蒙(けいもう)活動に協力。どこまで販路を拡大できるのか、注目されている。

 モスクワの日本大使館で25日夜、サントリーと大使館の共催で同社製ウイスキーの利き酒講習会「日本を飲もう!」が開催され、ロシア政財界人や文化人ら約150人が、同社のチーフブレンダー、輿水精一氏の講義を聴きながら世界のコンクールで金賞を得た5種類のウイスキーを試飲した。

 モスクワの日本大使館が一民間企業に大使館を開放し、イベントを開催するのは今回が初めて。斎藤泰雄大使は「世界的な日本ブランドをロシアに紹介し、日露関係を活発化させていくため、今後ともさまざまな形で邦人企業を支援していきたい」と強調した。

 参加したロシア人からは「日本の繊細さに驚くばかりだ」「ジャパニーズウイスキーは、スコッチと比べ柔らか」という評価から、「ロシアでは、この繊細さがわからないのでは」との声も。

 昨年10月にロシアでのウイスキー販売を本格開始したサントリーによると、ロシアでのウイスキー消費量は毎年3割増の勢い。同社は市場のシェア10%を目標に、モスクワやサンクトペテルブルクなど60都市での販売のほか、高級レストランへの納入を計画している。

 同社は「ロシアは、富裕層の購買力も非常に高い。酒造メーカーからみれば、ロシアは地上に残された最後の楽園といえ、スコッチとはひと味もふた味も異なるジャパニーズウイスキーを定着させたい」と、ウオツカ大国に“挑戦状”をたたきつけている。

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モスクワの日本大使館で25日、サントリー製のジャパニーズウイスキーを利き酒するロシア人参加者たち 

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