大相撲徳俵

史上初の無観客開催 相撲協会は感染阻止に躍起 力士の思いは…

【大相撲徳俵】史上初の無観客開催 相撲協会は感染阻止に躍起 力士の思いは…
【大相撲徳俵】史上初の無観客開催 相撲協会は感染阻止に躍起 力士の思いは…
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、大相撲春場所(3月8日初日、エディオンアリーナ大阪)は無観客での開催が決まった。戦時中の昭和20年夏場所も一般公開せずに開催しているが、このときは傷病軍人が招待されていた。完全に無観客で行われるのは初めてだ。横綱白鵬が「想像がつかない。(イメージが)わかない」と話すように、歓声が聞こえない前代未聞の本場所になる。

無観客での開催が決まったが、日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は、力士が新型コロナウイルスに1人でも感染すれば、場所中でもその時点で中止にすると説明している。そんな事態は何とか避けようと、同協会は今、感染者を出さない対策に躍起になっている。

一番は外部との接触を極力避けることだ。力士の朝からの一日の流れを確認しながら、通常との相違点を見てみたい。

早朝から行われる朝稽古は通常、一般に公開する部屋が多い。しかし、今場所は見学を断っている。同協会では、つながりが強い後援者でさえも接触を控えるよう、各部屋に通達を出している。

会場のエディオンアリーナ大阪への交通手段も大きく変わる。若い衆が場所入りするときは電車やバスなどの公共交通機関を使うのが一般的だが、今場所は自家用車かタクシーを利用するのが原則。費用を負担する協会にとって大きな出費になるが、背に腹は変えられない状況だ。

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