【東京六大学】慶大が開幕5連勝…来春からアナウンサーの小原が決勝2点二塁打

決勝打を放った慶大・小原(左)
決勝打を放った慶大・小原(左)

◆東京六大学秋季リーグ第5週第1日 慶大3―1法大(14日・神宮)

 慶大が法大との全勝対決に先勝した。慶大は1―1の同点で迎えた8回2死二、三塁から、小原和樹二塁手(4年)が決勝の左翼線2点二塁打。アナウンサーとしてテレビ局に内定している男が、ラストシーズンの優勝へチームをけん引する。

 小原の打球は左翼線ギリギリに落ちた。8回2死二、三塁で決勝の2点二塁打。「切れるかなと思ったけど、風に助けられた」。慶大を開幕5連勝に導いた。

 ヒーローは、来春からバットをマイクに持ち替えてアナウンサーとなる。コーチに「アナウンサーを目指してみないか」と言われたことがきっかけで、3年夏から就活の準備を始めた。野球を続けることも選択肢としていたが、今年6月にアナウンサーとして放送局から内定をゲットした。

 試合後、報道陣に「アナウンサーっぽく意気込みを」と振られ、「泥臭くやることが持ち味なので、熱い気持ちを持って盛り上げていきたいと思います」と滑舌良く、ラストシーズンへの思いを語った。次はチームで「リーグ優勝」という夢をかなえる。(小田原 実穂)

 ◆小原 和樹(おばら・かずき)1997年7月23日、岩手・滝沢市生まれ。22歳。小1で野球を始め、滝沢東小、滝沢二中では盛岡北リトルシニアに所属。盛岡三高では甲子園出場なし。慶大では1年春からベンチ入り。177センチ、77キロ。右投右打。好きな食べ物は特上タン塩。好きな女優は木村文乃。

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