ロシアのプーチン大統領は18日、米国がウクライナに供与した長射程の地対地ミサイル「ATACMS」について、露軍にとって一定の脅威になると認めつつ、「戦局を変えるものではない」と主張した。また、「ATACMSを供与し、さらに紛争への関与を強めている」と米国を非難した。
中国・北京で行われた中露首脳会談後の記者会見で発言。プーチン氏はウクライナ軍の反攻作戦にも言及し、「損失だけだ。成果は出ていない」と主張した。
ATACMSを巡っては、ウクライナのゼレンスキー大統領が17日、米国から供与され、使用したことを明らかにした。露軍の占領下にある飛行場2カ所に対する攻撃に使用したとみられている。ウクライナ軍は17日、この攻撃で露軍のヘリコプター9機や防空システム、弾薬庫などを破壊したと発表した。