日傘NGなぜ? 小学校、人への危害を恐れ 保護者、熱中症避けたいのに…

日差しを避けるため、傘を差して下校する児童ら=埼玉県熊谷市の市立石原小で2022年8月19日
日差しを避けるため、傘を差して下校する児童ら=埼玉県熊谷市の市立石原小で2022年8月19日

 「『登下校時の日傘使用は禁止』と小学校から言われ、意味が分かりません」。東京都心で猛暑日が過去最多の16回を記録するなど異常な暑さに見舞われたこの夏、本紙の情報提供窓口「つながる毎日新聞」に児童の保護者からこんな投稿が届いた。各地の状況を調べてみると、一部の学校では「雨傘はOK、日傘はNG」というダブルスタンダードとも言える実態が浮かんだ。専門家は「熱中症対策に有効」と言い、日傘を推奨している学校もあるのだが……。

 「傘で他の人を突っつく危険性があり、視界も悪くなります」。登下校時に日傘の使用を認めていない神奈川県内のある小学校の教頭は取材にこう話した。「通学路が狭いところもあり、一斉に傘を差すと危ないのではないでしょうか」とも語った。確かに、傘を差さない時に比べたら危険性は増すが、それは雨の日も同じではないのか。教頭は「雨の場合は(傘を差すのは)やむを得ない」と述べた。

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