米、武器供与なら追加制裁 プーチン氏は「物乞い」と批判

握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)とロシアのプーチン大統領=2019年4月、ロシア・ウラジオストク(AP=共同)
握手する北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)とロシアのプーチン大統領=2019年4月、ロシア・ウラジオストク(AP=共同)

米国務省のミラー報道官は11日の記者会見で、近く予定されるロシアと北朝鮮の首脳会談を巡り「北朝鮮からロシアへの武器の移転は複数の国連安全保障理事会決議に違反するものだ」と語り、武器供与が決まれば両国に追加制裁を科す方針を示した。ロシアのプーチン大統領を「物乞い」だと批判し、ウクライナとの戦いで苦境にあると述べた。

ミラー氏は「ロシアに軍事支援をする国や団体へ制裁を積極的に科してきた。新たな制裁をちゅうちょしない」と強調。ロシアの戦力維持が困難になっているとした上で「北朝鮮に軍事支援を乞うことは、制裁と輸出規制の有効性を物語る」と指摘した。

金正恩朝鮮労働党総書記は、ロシアに人工衛星や原子力潜水艦の能力を向上させる技術を求めているとされる。ミラー氏は「プーチン氏が見返りを提示するかもしれない。注意深く監視する」とした。

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