ロシア外相、米国は「わが国と直接の戦争状態」と主張

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記者会見に臨むロシアのラブロフ外相=23日/David Dee Delgado/Getty Images

記者会見に臨むロシアのラブロフ外相=23日/David Dee Delgado/Getty Images

(CNN) ロシアのラブロフ外相は23日、米国とその同盟国はロシアと「直接の戦争状態」にあるとの認識を示した。

ラブロフ氏は同日の記者会見で、米国が代理戦争でなく直接参戦するのはどの時点かという質問に対し、「現在が直接の戦争状態だ。ハイブリッド戦争と呼んでもいいが、現実に変わりはない」「かれらは事実上、ウクライナをえさにしてわが国と交戦している」と答えた。

さらに、米英などがロシアに「戦争を仕掛けている」とも発言。欧米諸国がウクライナに供給する武器の量はますます増え、ロシアに対して軍事衛星や偵察機が使われていると指摘した。

ロシアはウクライナへの侵攻を、世界を支配しようとする欧米への「特別軍事作戦」と称してきた。ウクライナ支援国や国際機関はこの表現を拒絶し、ウクライナをロシアの一方的な侵攻や領土強奪の試みから守るために支援するとの立場を示している。

ラブロフ氏はこれに先立ち、国連総会での演説で、ロシアが7月にウクライナ産穀物の輸出合意から離脱したのはウクライナと国連が約束を守らなかったからだと主張。「われわれに約束されたことはすべてうそだと分かった」と述べ、穀物輸送ルートとして設置された「回廊」をウクライナがロシア船へのドローン(無人機)攻撃に使ったため、何度も警告を発していたと述べた。

また演説後の会見で、ウクライナのゼレンスキー大統領が提示している和平案を「実現不可能」と批判した。ゼレンスキー氏は10項目の和平案の中で、ロシアに全領土の返還を求めている。

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