TPP11カ国、5月下旬に閣僚会合 「方向性一致した」
首席交渉官会合が閉幕
【トロント=八十島綾平】米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)加盟11カ国による首席交渉官会合が3日正午すぎ(日本時間4日未明)に閉幕した。予定よりも2時間以上早く全日程を終えた。3日の協議は、5月下旬にベトナムで開く閣僚会合での閣僚共同声明案を練る作業にあてられたもようだ。
カナダで開かれた首席交渉官会合は、2~3日の2日間の日程で、3日は午後3時までを予定していた。
日本政府関係者は「閣僚会合に向け、11カ国でおおむね方向性は一致した。今回の会合でやるべきことはできたので早めに終了した」と述べた。共同声明案の作成は完了しておらず、今後各国が持ち帰ってさらに内容を検討する。
2日間の日程で11カ国は、TPPを米国抜きでも発効させる方向で一致し、今後より詳細な発効手段を検討することとした。