倉吉市名誉市民の大坂 弘道（おおさか　ひろみち）氏（満83歳）が、令和2年9月25日御逝去されました。
　謹んで御冥福をお祈りいたします。

市長メッセージ

　この度、倉吉市名誉市民である大坂弘道先生の突然の悲報に接し、大きな悲しみと喪失感を禁じ得ません。
　ここに御逝去を悼み、市民を代表して謹んでお悔やみ申し上げます。
　鳥取県では初となる「人間国宝」（木工芸）の認定を受けられた先生は、倉吉市民のみならず鳥取県民の誇りであります。
　先生が、心血を注がれ制作された極めて精緻な木工作品からは、制作技法の凄さはもちろん、研究熱心な取組も伝わり、見る人を感動させます。
　また、「打吹」や「天神」といった倉吉に因んだ作品名が付けられている作品には、故郷への郷愁の想いを感じずにいられません。
　特に、平成２８年１０月に発災し最大震度６弱を観測した鳥取県中部地震の際には、本市の災害の状況や市民の心の痛みに寄り添い、復興を祈念して作品の数々を本市に御寄贈いただくなど、その御厚情に感謝申し上げます。
　その元気なお姿やおだやかな笑顔が、昨日のように思い出されます。
　先生の御生前の偉大な御功績に敬意を表しますとともに、心から御冥福をお祈りいたします。

倉吉市長　石田耕太郎

名誉市民とは

　倉吉市民又は倉吉市に特に縁故の深い者で、公共の福祉を増進し、又は社会文化の進展に寄与し、その功績が卓絶で市民の尊敬の的と仰がれる者に対して、この条例の定めるところにより倉吉市名誉市民（以下「名誉市民」という。）の称号を贈り、その功労に報いるとともに後世までその功績を顕彰するものです。

大坂弘道氏の主な功績

昭和１２年　倉吉市下古川に生まれる
昭和３４年　東京学芸大学美術科卒業
昭和５５年   宮内庁より正倉院宝物復元模造を委嘱される
平成　元年　「正倉院展」にて復元模造作品展示
平成　９年   重要無形文化財保持者「木工芸」（人間国宝）認定、「倉吉市市民栄誉賞」受賞
平成１０年　「紫綬褒章」受章
平成２７年　「倉吉市名誉市民」受称　　など

今後の予定

　倉吉市では、倉吉市名誉市民の大坂 弘道先生を偲び、記帳台を倉吉博物館に設置します。