立憲、「野党共闘」「一本化」は禁句?参院選の調整めぐり表現に苦慮

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神沢和敬
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 立憲民主党が夏の参院選の候補者調整をめぐり、表現ぶりに神経をとがらせている。「野党共闘」で臨んだ昨年の衆院選共産党との協力に注目が集まり、「立憲共産党」などと批判されたからだ。「野党共闘」や「一本化」「協力」という言葉はNGワードになりつつある。

 「1人区においては一本…、候補者調整をしていく」。先週、野党各党に参院選へ協議の申し入れをした泉健太代表は、記者団の取材で「一本化」と言いかけたところを、慌てて「候補者調整」と言い直した。

 2月の党大会で決めた活動計画には「野党候補一本化」と盛り込んだが、幹部の一人は「『一本化』という言葉を使うと『共通候補』になり、各党が選挙協力することをイメージさせる」と解説する。

 立憲は「野党共闘」や「協力」の言葉も使うのを避けている。

 別の幹部は「マスコミは『野…

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年3月25日16時19分 投稿
    【視点】

    なぜ、おおざっぱな自民党と違って野党はこうした細かいことで悩むのかは、永遠の謎ですが、この言葉遣いについてはけっこう長く続いているためらいです。 共産党を含んだ意味での「野党共闘」という言葉は、いつから使われ始めたか。2015年の安保

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