(パ・リーグ、ソフトバンク2-0ロッテ、22回戦、ロッテ15勝7敗、6日、ヤフオクD)ソフトバンク・千賀滉大投手(26)が6日のロッテ22回戦(ヤフオクドーム)でノーヒットノーランを達成した。2018年7月27日に山口俊(巨人)が達成して以来、史上80人目(91度目)。パ・リーグでは28人目(29度目)で令和初、育成ドラフト出身者でも初の快挙となった。自身3連敗と苦しんでいたエースの快投で2-0で勝利したチームは、5連勝で2位西武との1ゲーム差をキープした。
あと1球-。3万7520人のどよめきと無数のフラッシュの中での133球目で、12個目の三振を奪った。スタンディングオベーションに包まれて顔を上げ、この日初めて満面の笑み。ノーヒットノーランを達成した千賀は、駆け寄った甲斐を思い切り抱きしめた。
「逆に、あの場面を自分で作ってしまったせいで、試合に入れました」
九回は2四球で1死一、三塁のピンチも、中村を二飛。井上をフォークで空振り三振で歓喜を迎えた。先発では自己ワースト3連敗で迎えた登板で、一回から鬼気迫る表情。五回までの6三振はすべて直球で奪った。
「五回を終わって(安打が)ゼロだったので。残り4回、全力でいってやろうと思いました」