上川外相「永続的な平和へ連携」 日ウクライナ外相会談

ウクライナのクレバ外相(左)との会談に臨む上川陽子外相=20日、米ニューヨーク(外務省提供)
ウクライナのクレバ外相(左)との会談に臨む上川陽子外相=20日、米ニューヨーク(外務省提供)

上川陽子外相は20日(日本時間21日)、米ニューヨークでウクライナのクレバ外相と会談した。上川氏は同国への侵略を続けるロシアを非難した上で、「一日も早くウクライナに公正かつ永続的な平和が実現するよう緊密に連携したい」と呼びかけた。クレバ氏は上川氏の外相就任に祝意を伝えた上で、「今後協力していくことを楽しみにしている」と述べた。

上川氏は、ウクライナが昨年11月に提案した和平案「平和フォーミュラ(公式)」について、「インド太平洋の国々の参画を得られるよう協力していきたい」と強調した。越冬対策として、月内に大型変圧施設を2基提供することにも触れ、「引き続きこの分野での支援を全力で進めていく」と述べた。

日本は昨年からウクライナに対し、発電機を1500台以上供与し、上川氏自身も外相就任前に、有志議員で提供に尽力したことも伝えた。

クレバ氏は、日ウクライナ両国がウクライナ支援に向けた2国間文書の作成のための交渉開始で一致していることを念頭に、日本の支援に謝意を示した。

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