東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科
東京慈恵会医科大学神経内科
2017 年 106 巻 11 号 p. 2410-2417
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悪心嘔吐,意識障害,小脳性運動失調を呈した50歳女性.偽性高クロール血症と著明な虫部を含めた小脳全般の萎縮がみられ,ブロムワレリル酸含有解熱鎮痛薬の常用歴があり,血中ブロム濃度の高度上昇を確認し,ブロムワレリル酸中毒と診断した.ブロムワレリル尿素含有解熱鎮痛薬は本邦では一般に市販され,今なお,問題となり得る疾患であり,病態にそぐわない高クロール血症では,同疾患も念頭に置いた診断・治療が求められる.
日本内科学会会誌
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