6歳で死去したレジスタンスの英雄、マルセル君に追悼の意 仏休戦記念日式典
2020年11月12日15時55分
【エックスシュルビエンヌAFP=時事】フランスで11日、第1次世界大戦と第2次世界大戦の戦没者を追悼する休戦記念日の式典が行われ、史上最年少のレジスタンスの英雄として6歳で死去したマルセル・パント君に追悼の意が表された。(写真は最年少のレジスタンスの英雄マルセル・パント君〈右〉。仏中部オートビエンヌにて。子孫のアレクサンドル・ブレモー氏提供)
仏中部リモージュの西に位置するエックスシュルビエンヌで開催された記念式典では、マルセル君の名が戦没者記念碑に刻まれた。
カンカンの愛称で知られたマルセル君は、第2次世界大戦中にナチス・ドイツの支配に抵抗したレジスタンスの指導者らへのメッセージを、シャツの下に忍ばせ運ぶ役割を担っていた。
マルセル君は1944年8月19日、味方の機関銃に誤って撃たれ死亡した。連合軍がフランスの解放作戦を始める中、この日、エックスシュルビエンヌ周辺では予想された戦闘に向け、レジスタンスの部隊が大規模に展開していた。
マルセル君は1950年、レジスタンスの軍曹に昇格した。2013年には、国防省の関連機関から、「レジスタンスの志願兵」として公式書類が発行された。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕