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2021年02月09日

声優・豊田萌絵(Pyxis)インタビュー『ガムシャラに取り組んでいた日々は、振り返った時に“大切な時間”だったと感じられる』

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork人気アニメシリーズ『BanG Dream!(バンドリ!)』松原花音役などで活躍中の声優・豊田萌絵さん。2015年に伊藤美来さんとの音楽ユニット・Pyxis(ピクシス)を結成し、今年1月20日にベスト盤をリリースしたばかり。声優・アーティスト業など様々なことに挑戦し、自分自身を好奇心旺盛だと話す豊田さんに仕事への向き合い方について伺いました。

 

ユニット結成から5年――これまでの軌跡を綴ったベスト盤が完成!

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork――アルバム『Pyxis best』が1月20日にリリースされましたが、どのような作品になったと感じていますか?

Pyxisは伊藤美来ちゃんと結成して5年、テイチクさんからデビューして4年となるのですが、これまでの作品をベスト盤としてリリース出来たのは嬉しいです。今まで応援してくださった方にとっては、改めてまとめて聴いていただける作品になっていますし、初めましての方たちに対しては自己紹介的なアルバムになったと思っています。

――曲順にもポイントはあるのでしょうか?

ベストアルバムの曲順はテイチクさんが組んでくださったのですが、ライブのセットリストをイメージして曲順を決めてくださったと聞いています。今はライブが難しい現状ではありますが、通して聴くと“この曲順だったらこんな演出にしたい”とか、“ここではこんな見せ方がいいな”などイメージが溢れてきました。みなさんにもライブをシミュレーションしつつ聴いてもらえたら嬉しいですし、早くライブが出来るようになるといいなと願っています。

――懐かしいという気持ちよりは、どれも現在進行形の曲であると。

そうですね。ライブで歌ったり、ラジオや番組等でもかけている曲が多いので、曲自体に懐かしいという感じはあまりなくて。ただ、この間、美来ちゃんとも話したのですが、改めて1曲ずつを振り返った時に「2017年の曲なんだね、もう3年前の曲なんだ!」とか、「ベストが出せるくらいの曲数が出来たんだね」と時間の流れを懐かしく感じました。

――レコーディング当時を振り返って、特に思い出深い曲はありますか?

Pyxisとしてのデビュー作品はアルバムで、その後に待望の1st シングルとして「FLAWLESS」をリリースしたので、1曲目に収録しているこの曲は思い入れも強いです。当時、アニサマ(Animelo Summer Live)などの大きなイベントで歌わせていただいたのも「FLAWLESS」だったので、この曲には色んなところに連れて行ってもらったと思っていますし、2人ともお気に入りの曲です!

――情感豊かな「残像」があったり、言葉数が詰まった「恋せよみんな、ハイ!」などがあったりと、様々なテイストの曲が詰まっているなと感じました。

ありがとうございます! ユニット名は宝石箱を意味していますが、ベスト盤は、色とりどりの宝石や、おもちゃ箱をひっくり返したようなバラエティに富んだものにしたいというコンセプトがあったので嬉しいです。私たちの5年間が詰まっているので、ぜひ聴いていただけると嬉しいです。

 

様々な活動をプロフェッショナルにこなす声優という仕事に憧れた

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork――では、ここからは仕事との向き合い方について伺いたいと思うのですが、まずは声優を目指したきっかけから教えて下さい。

もともとマンガやアニメ、ゲームが好きな“ザ・オタク”だったんです(笑)。その当時もすでに声優さんは表に出る活動をされる方が多くなっていたので、ステージで歌ったり、ラジオに出演したり、舞台で芝居や演技をするというマルチな活動を見て“私のやりたいことが全部詰まっている!”と思いました。それもあって高校3年の進路を考えるタイミングで、今の事務所のオーディションに応募したのがきっかけです。

――実際に声優という仕事に触れてみていかがでしたか?

最初から、多岐にわたるお仕事内容に憧れて声優を目指したので、イメージと違ったということはなかったのですが、改めて1つずつの仕事をプロフェッショナルにこなしている先輩たちはすごいなと思いました。

 

声優を始めたころは焦りもあったけれど、とにかく一生懸命に練習するしかなかった

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork――なかでも得手不得手はありましたか?

声のお仕事やお芝居に関しては、苦労しつつもなんとなく掴めるものがあったのですが、とにかくダンスが難しかったですね。事務所に入るまでは、ダンスをする機会がなかったのもあって、自分ではここまで出来ないとは気づいていなかったんです(笑)。そんな事実に直面しつつ、お芝居・歌・ダンスなどを同時にスキルアップさせていくのが大変で、焦りや挫折を感じた時期でもありました。

――どうやって乗り越えたのでしょうか?

とにかく一生懸命に練習するしかなかったのでガムシャラでした。上手くいかない日が続くと、自分でこの道を選んだはずなのに“しんどい”と思ってしまったり…。今もそうあるべきなのですが、入ったばかりの頃は今以上に夢中で毎日を過ごしていましたし、それだけ必死になれたことが今に繋がっていると思うのですごく大切な時間だったと思っています。

 

課題を持って取り組み続けることがモチベーションになる

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork――若いからこそのエネルギーがありますよね。ちなみに、新しいことに対しては物怖じせず飛び込んでいけるタイプなのでしょうか?

好奇心は旺盛で気になったり好きになるとすぐに飛びつくタイプで取っ掛かること自体は早いんです(笑)。ただ、そこから先が大変というか…。趣味でいうと熱しやすく冷めやすいので、なかなか長続きしないのが残念なところです(苦笑)。仕事に関しては、どれも楽しみながら取り組めていますが、改めて持続をしていくという難しさも感じています。

――持続の難しさというのは?

責任や期待も含めて周囲から求められるもののハードルは上がりますし、自分の中でも課題が生まれていきます。でも、成長し続けることで次に必要なことが見えてきたり、やりたいことに気付けたりするので、妥協することなく1つ1つのお仕事に対して取り組むことを心がけています。

――そのために意識していることはありますか?

心に余裕が無くなったり仕事を楽しめなくなった時は、昔好きだったアニメやマンガを見て初心に返るようにしています。最近も『らんま1/2』を読んで“やっぱり好きだぁ”とか“二次元最高!”と思いましたね(笑)。それと、アニメを見て主人公の早乙女乱馬を演じられた“山口勝平さんすごいな”“あんな風になりたいな”と、純粋にファン心を取り戻せました。そういった初期衝動に立ち返ることがモチベーションにつながっています。

 

視野を広く持つために“意気込み過ぎない”ことを心がけるようになった

豊田萌絵 インタビュー 声優 タウンワークマガジン townwork――その他にも、仕事をするうえで特に大事にされていることはありますか?

昔はガムシャラに突っ走っていましたが、今はその一生懸命さを保ちつつ“意気込み過ぎないこと”も大切にしています。仕事を始めたばかりの頃は、意気込み過ぎて失敗することがすごく多かったんです。たとえば、1人で台本をとことん読み込んで練習をした結果、現場で演技指導をしていただいても全く対応出来なくて。そこで、自分の中でイメージを固め過ぎるのは良くないんだと学びました。

他にも、ラジオやステージでも緊張しすぎて空回ってしまったり…。もちろん準備は必要ですが、のめり込み過ぎると視野が狭くなってしまうことに気づいてからは、なるべく気持ちをフラットにして、心に余裕を持ったり、周囲の人たちも巻き込んで楽しむ気持ちを大事にするようになりました。

――自分自身を俯瞰で見ることが出来ているんですね!

どれも、仕事を続けてきて気づけたことばかりなので、これからも物怖じせずに色々なことに挑戦していきたいと思っています。

――挑戦という意味では、Pyxisではライブの演出だけではなく、衣装も担当していると伺いました。

はい、コンセプトに合わせた提案をしているうちにデザインを任せていただけるようになりました。自分発信で何かを作り上げていくことが大好きなので、これからも新しい試みは続けていきたいと思っていますし、そのためにも言葉の力を信じて、やりたいことは前向きに口に出していけたらと思っています!

 

■Profile
豊田萌絵
(とよた・もえ)

スタイルキューブ所属。2012年『第1回スタイルキューブ声優オーディション』に合格後、研修生として所属。同年アニメ『この中に1人、妹がいる!』の生徒役で声優デビュー。主な出演アニメ作品には『BanG Dream!(バンドリ!)』松原花音役、「響け!ユーフォニアム」川島緑輝役などがある。
2015年には、同事務所の声優・伊藤美来とPyxis(ピクシス)を結成。2016年に初の音源1st Album『First Love 注意報!』、続く2017年には1st Single「FLAWLESS」をロッカンミュージックよりリリース。ユニット結成発表以降、様々な雑誌・ラジオ・イベントに続々と出演。2018年2月には、ワンマンライブ『Pop-up Dream Match』をディファ有明にて開催。ボクシングリングを設置し、周囲 360 度すべてに観客がいるという挑戦的な試みもあり話題を呼んだ。

◆豊田萌絵 Official Twitter:@toyotamoe

◆Pyxis OFFCIAL SITE:http://www.teichiku.co.jp/artist/pyxis/
◆Pyxis Official Twitter:@info_pyxis

企画・編集:ぽっくんワールド企画 撮影・河井彩美 取材・文:原 千夏

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