ウクライナが前線での成果報告、ロシアは「反転攻勢は失敗」と分析

ウクライナが前線での成果報告、ロシアは「反転攻勢は失敗」と分析
 9月5日、ウクライナ軍は、対ロシア戦の最前線で前進し、強固な防衛態勢を敷いていると明らかにした。一方、ロシアのショイグ国防相(写真)は同日、ロシア軍が占領するウクライナ南部ザポロジエ州の一部で情勢が緊迫していると認めつつも、ウクライナの反転攻勢は完全に失敗しているとの見方を示した。写真はロシア国防省が6月提供(2023年 ロイター/Russian Defence Ministry)
[モスクワ 5日 ロイター] - ウクライナ軍は5日、対ロシア戦の最前線で前進し、強固な防衛態勢を敷いていると明らかにした。一方、ロシアのショイグ国防相は同日、ロシア軍が占領するウクライナ南部ザポロジエ州の一部で情勢が緊迫していると認めつつも、ウクライナの反転攻勢は完全に失敗しているとの見方を示した。
東部ウクライナ軍の報道官は国営テレビに「われわれはバフムトで攻勢を強めている。(バフムト南西にある)クリシチウカで1メートルずつ前進している」と語った。
また、ウクライナ軍は昨年奪還した北方のリマン付近で猛攻に耐えたとも述べた。
参謀本部は、ロシアが2014年に一方的に併合したクリミアと占領した東部を結ぶ陸橋を遮断するため、ウクライナ軍が南部メリトポリに向け移動していると明らかにした。
一方、ロシア国防省によると、ショイグ国防相は「ウクライナ軍はどの戦線でも目標を達成していない。最も緊迫しているのはザポロジエの戦線だ」と述べた。
ウクライナのアナリストは、村落を次々と占領する作戦は成果を上げているが、今後については冬までの2カ月間、作戦を続行できるかどうかにかかっていると指摘した。

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